ひとつめは、患者は1日に2回、水での浣腸をおこなって腸内を洗浄する。この際には、1~2リットルの温水を使用し、腸内の汚物が完全に取り除かれるまで、丁寧に腸内を洗浄する。この温水による浣腸は、インフルエンザが発病してから回復するまで続けられた。
ふたつめには、毎日3リットルから4リットルの水か、または果実ジュースを飲むこと。これにより、腎臓(尿)と皮膚(汗)を通して、患者の排出を促進させる。
3~4リットルというのは大量に思われるかもしれないが、起きている間の 30分に一度、グラスに一杯の水かジュースを飲むことで達成できる量だ。また、食事の米やオートミールに糠などの繊維質を混ぜて、腸の活動を促し、体内の有害物の排出を促進させた。
次に、短時間の温水の入浴をおこない、その後、「暖かい毛布」で全身を包み(温毛布パック)、熱と体の痛みを緩和させた。温毛布パックは、毛布を熱いお湯で濡らすが、その温度は患者が我慢できるギリギリの温度まで上げる。この温毛布で 12分から 15分間、全身を包み、さらに毛布の外側からは羊毛の毛布で覆う。この際、頭は温めないようにする。
脈が速い場合は、氷嚢を心臓の上に置く。熱が非常に高い場合は、温毛布パックの時間を4~5分に短縮する。
頭痛がある場合には、冷湿布を使用する。
熱が高い場合は、短めの温毛布パックの後にすぐ冷湿布を使用して熱を下げた。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。