塀の中のジュリアス・シーザーCAESAR MUST DIE
76分イタリア
終映日3/8(金)
字幕版フィルム上映
監督 |
: パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ |
出演者 |
: コジモ・レーガ、サルヴァトーレ・ストリアーノ、ジョヴァンニ・アルクーリ |
2012年ベルリン国際映画祭金熊賞グランプリ受賞
2013年米アカデミー賞外国語映画賞イタリア代表
いま、刑務所はローマ帝国へと変貌する―
ここでは囚人たちによる演劇実習が定期的に行われている。
毎年様々な演目を囚人たちが演じて、所内劇場で練習の成果たる舞台を一般の観客に見てもらうのだ。
指導している演出家ファビオ・カヴァッリが今年の演目として、シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」と発表した。
早速、俳優のオーディションが始まり、ブルータスが、シーザーが、キャシアスが、次々に決まっていく。
演じるのは重警備棟の囚人たち。一般の人々に見せる披露に向けて所内の様々な場所で稽古が始まる・・・。
本物の刑務所で、実際の服役囚たちが、「ジュリアス・シーザー」を演じる。囚人たちは稽古に夢中になり、日常生活が「ジュリアス・シーザー」一色へと塗りつぶされていく。
囚人たちが普段生活している場で演じられる「ジュリアス・シーザー」。各々の監房で、掃除をしながら、廊下で、遊戯場で、一所懸命に台詞を繰り返す俳優たち=囚人たち。それぞれの過去や性格などが次第にオーヴァラップして演じる役柄と同化していく。
そして、刑務所自体がローマ帝国へと変貌してゆく。
現実と虚構の境を越えていく、映画ならではのマジカルな瞬間が訪れる。映画の概念が崩れ、鳥肌が立つような刺激と陶酔の感動が襲ってくる鑑賞後感。
タヴィアーニ兄弟の全映画人生の集大成とも言える、マジカルな演出によって創り上げられた映画の奇跡。
2012年映画界を代表する傑作がいよいよ日本公開となる。
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