アタカマ砂漠の雪
そういえば、先週の「ロシアの声」に、最近の激しい環境の異変について、ロシア水理地質学研究所のドミートリイ・キクチョフという人の言葉が掲載されていました。
その記事のタイトルは「気候変動、世界は元の姿に返らない」というものでした。
1000年単位で未来を見れば、現在は寒冷化という傾向の中にあるのだろう。しかし我らの世紀に焦点を絞れば、大方、当面のところは気温は上昇していく。ただし、ある年の夏は前年の夏より必ず暑いということを意味するのではない。
過去1000年を振り返ると、最も温暖な時期は10・11世紀に求められる。16・17世紀には「ミニ氷河期」が訪れた。局所的な「観測史上最高気温更新」などは、惑星全体の気候変動の歴史から見れば、大したことでなどないのかもしれない。しかし、現代人は、ちょっとした変化に過敏に反応する。
なるほど、確かに私なども現代人で、「ちょっとした変化に過敏に反応する」というようなことになっているのかもしれません。
しかし、それでも、気候のことだけではなく、全体として見てみれば、今の世の中は「過去 1000年のどの時点とも比較できない世の中」ということは確かな気がしますし、あるいは、過去 5000年のどことも比較できないとも言えるのかもしれません。
それだけに、「変化はこれまでの数千年と違ったもの、あるいは大きなものとなるのかもしれない」というように考えることもさほど間違ってもいない気もします。
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