今も1日に400トンもの水が、壊れた原子炉建屋に流れ込んでいるという福島第一原発。
この先どうすれば廃炉にできるのか?
小出氏はチェルノブイリ原発事故でとれた石棺しか、その方法は無いと言います。
小出:
国や東京電力は「溶け落ちてしまった燃料を外につまみ出す」ということを計画に書いてありますけれども
私は多分それはもうできないと思います。
そんなことをしようと思うと大変な被曝になってしまいますし、
やっても「完璧に取り除くということは結局はできない」と思いますので、
むしろそれは諦めて、
「全体をチェルノブイリ原子力発電所でやったように、石棺というような構造物で埋め込むしかないだろう」
と思います。
でもその石棺を造るまでにもまた何年かかるのか、何十年かかるのか、それすらが分かりません。
できた石棺も完璧に上手くできたとしても、今、チェルノブイリでなっているように、
30年も経てば石棺自身がボロボロになってきますので、
またその石棺の上に第二石棺という大きな石棺を造らなければならなくなるという、
そういう延々とした作業が今後、何十年、あるいは何百年という時間をかけてやり続けなければいけない。
それも全てが被曝作業だということですね。
私からみるともうどうすれば、こんなことが成し遂げることができるのか、
一体そのためにどれだけの悲惨なことが起きるのか、もう想像もできないほどのものなのであって、
何か皆さん、福島はもう終わったかのように思っている、
マスコミもなにかそのような宣伝をしているということが、…正気の沙汰とは思えない。
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