珍キノコ まるでフリル傘 大崎の畑で2本発見
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宮城県大崎市古川小野の自営業佐藤悦朗さん(64)方の畑で、珍しいキノコ2本が見つかった。傘の縁に子どものようなキノコが生えており、フリル付きの日傘に似ている。キノコに詳しい市内の専門家は「初めて見た」と驚いている。
見つかったキノコは、傘の直径10センチで高さ14センチと、直径7センチで高さ10センチの2本。軸はマツタケのように太い。2本は並んで生えた。傘の縁に小さいキノコが連なり、うち1本は360度にびっしり生えていた。
妻よう子さん(55)が10月中旬に見つけ、様子を見てきた。形状が変わらないため、今月7、8日、知人の古川植物愛好会の高橋和吉会長に見てもらい、名前が不明の珍種と分かった。
畑ではこれまでもナラタケ、スギタケなどが生えた。今回のキノコは、近くに生えたハタケシメジに似ているが、傘の裏のひだはそれより粗いという。
45年前からキノコ研究に取り組み、キノコに関する著書もある高橋会長は「新種ではなく、突然変異かと思う。見たことがなく、図鑑にもないキノコだ」と話す。1本を乾燥標本にして国立科学博物館に送る準備を進めている。
佐藤さんは「見たことがないキノコだと聞き、感動した。仮に新種ならば、世界の第1発見者になれるのかな」と期待している。
2013年11月17日日曜日
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