東電がフランスで所有中のプルトニウムを等量交換
Posted 4月 24th 2013
東京電力が4月23日、福島原発事故により、1~4号機の廃止を決定したことにともない宙に浮いていた東電がフランスで所有していたMOX燃料用プルトニウム(本来は福島第1原発3号機で利用予定だった)について、英国でプルトニウムを所有している海外の電力会社が、フランスでのMOX燃料加工を希望したため、東電がフランスで所有しているプルトニウム約430kgと、海外の電力会社が英国で所有している等量のプルトニウムと交換実施したと発表した。
仏国の当社所有プルトニウムの取扱いについて
平成25年4月23日
東京電力株式会社
本取引により、海外の電力会社は、仏国で所有することとなったプルトニウムをMOX燃料に加工して早期に利用できることから、当社といたしましては、エネルギー資源の有効利用とともにプルトニウムの平和利用の推進に貢献できるものと考えております。なお、本取引の実施にあたっては、日本国政府をはじめ関係国政府および関係機関に核不拡散等の観点から問題がないことをご確認いただいております。
以 上
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