私は放射能被ばくの専門家ではないのだが、最近セシウムの内部被ばくについて調べなおしている。なぜかはそのうち明らかにするが、内部被ばくは奥が深いうえにまだわからないところだらけだということができる。そうすると最後は科学論や統計論に頼ることはよくないということになる。それよりも予防原則的な考え方を持つことが重要だと言えよう。
尿のセシウムで考えた場合、最高でも1~2Bq/kgくらいが日本では検出されているようだ。しかし現実的には0.05~0.5Bq/kgくらいの子供が最も多いようで、このどこのラインに妥協すべき安全点があるのかもはっきりしない状況である。子どもの尿に1ベクレル含まれていると、だいたい1日に同じだけ取り込んでいるという話もあるようだが、他にもいろいろと換算法はあるようだ。成人だと尿の2倍くらい摂取しているであろうとする予測値もある。
ICRPは組織としてもデータとしても信用には値しないが、それでもセシウム137の場合、一日に1Bq食べると1年から2年で体全体のセシウムは200Bq弱程度の残留になる。尿検査はγ線を主体として測っているので、α線やβ線は測定できずこれもまた予測値を立てることになる。ちなみにいまの食品に含まれる放射性セシウムの基準値は、1キログラムあたり一般食品100ベクレル、牛乳と乳児用食品50ベクレル、飲料水と飲用茶10ベクレルということだ。
研究家の一人である矢ケ崎氏は、尿中に含まれるセシウム137がガンマ線だけ勘定して1ベクレルだとすれば、ベータ線も考慮すると体内に大人でおよそ240ベクレルのセシウムが存在し、それに加えてストロンチウム90もセシウムの半分程度あるとみるそうだ。ほかの予測値では8歳の子供は尿中に1Bqの検出が見られた場合、0.004msV程度の内部被ばくがあるという。数字であれば極めて小さいがよく言われるように近接していることと、ずっと浴び続けることに危険性がある。
チェルノブイリの時のデータを参考としたBELRAD研究所では、子供の内部蓄積量のラインを20Bq/kgに設定しているそうで、これで考えれば尿中には10~15Bq/kgに換算することができるそうだ。そうするとニホンジンはほとんど許容範囲ということになるが、この数字をどこまで信用していいか、このラインでどれくらいの人がどんな病気になるのかということはまだわかっていない状況だ。人体には放射性カリウムの蓄積が常にあり、それはセシウムよりもはるかに多いので、この点においても目くじら立てすぎるとむしろ悪いという考え方が成立する。しかし放射性カリウムは体外排出されやすいということなど、自然放射線と人口放射線の違いについても検討しないといけない。
これはどれくらいのものを食べればなるかというと、10~15Bq/kgのものを食べるとすぐに閾値(10~15)に近くなる。だから現在の日本の基準は海外と照らし合わせてみても高いという話になるわけだ。ベラルーシの基準に合わせるならば20Bq/kgの食材は、チェルノブイリ基準でもダメだということになるだろうか。ちなみに核実験がやられまくった時代での尿中量は、1960年代で0.5~2Bq/kgくらいであり、MAXは5Bq/kg程度になっており、現在もそれに近いかあるいは上回っているくらいの内部被ばく度数であるということも言える。基本的に現代病は平均年齢にかかわらず、戦後急速に増えてきたという歴史をとっており、医学書に頼らない知識がここでも求められることになる。ICRPの組織と行動を考えれば、彼らの数字は最も緩い基準であることを考慮し、核実験前の数字である0.5Bq/kg以下にはせめてしたいものである。結局そのあたりをニホンジンがうろついているのはある意味おもしろい。しかしこの数字さえも高いという考えも成立するので、0.3Bq/kg程度の尿中排泄量を目指すということも当然ありうるだろう。
私は不勉強なので、有効な学問的意見があれば教えていただきたい次第である。
尿のセシウムで考えた場合、最高でも1~2Bq/kgくらいが日本では検出されているようだ。しかし現実的には0.05~0.5Bq/kgくらいの子供が最も多いようで、このどこのラインに妥協すべき安全点があるのかもはっきりしない状況である。子どもの尿に1ベクレル含まれていると、だいたい1日に同じだけ取り込んでいるという話もあるようだが、他にもいろいろと換算法はあるようだ。成人だと尿の2倍くらい摂取しているであろうとする予測値もある。
ICRPは組織としてもデータとしても信用には値しないが、それでもセシウム137の場合、一日に1Bq食べると1年から2年で体全体のセシウムは200Bq弱程度の残留になる。尿検査はγ線を主体として測っているので、α線やβ線は測定できずこれもまた予測値を立てることになる。ちなみにいまの食品に含まれる放射性セシウムの基準値は、1キログラムあたり一般食品100ベクレル、牛乳と乳児用食品50ベクレル、飲料水と飲用茶10ベクレルということだ。
研究家の一人である矢ケ崎氏は、尿中に含まれるセシウム137がガンマ線だけ勘定して1ベクレルだとすれば、ベータ線も考慮すると体内に大人でおよそ240ベクレルのセシウムが存在し、それに加えてストロンチウム90もセシウムの半分程度あるとみるそうだ。ほかの予測値では8歳の子供は尿中に1Bqの検出が見られた場合、0.004msV程度の内部被ばくがあるという。数字であれば極めて小さいがよく言われるように近接していることと、ずっと浴び続けることに危険性がある。
チェルノブイリの時のデータを参考としたBELRAD研究所では、子供の内部蓄積量のラインを20Bq/kgに設定しているそうで、これで考えれば尿中には10~15Bq/kgに換算することができるそうだ。そうするとニホンジンはほとんど許容範囲ということになるが、この数字をどこまで信用していいか、このラインでどれくらいの人がどんな病気になるのかということはまだわかっていない状況だ。人体には放射性カリウムの蓄積が常にあり、それはセシウムよりもはるかに多いので、この点においても目くじら立てすぎるとむしろ悪いという考え方が成立する。しかし放射性カリウムは体外排出されやすいということなど、自然放射線と人口放射線の違いについても検討しないといけない。
これはどれくらいのものを食べればなるかというと、10~15Bq/kgのものを食べるとすぐに閾値(10~15)に近くなる。だから現在の日本の基準は海外と照らし合わせてみても高いという話になるわけだ。ベラルーシの基準に合わせるならば20Bq/kgの食材は、チェルノブイリ基準でもダメだということになるだろうか。ちなみに核実験がやられまくった時代での尿中量は、1960年代で0.5~2Bq/kgくらいであり、MAXは5Bq/kg程度になっており、現在もそれに近いかあるいは上回っているくらいの内部被ばく度数であるということも言える。基本的に現代病は平均年齢にかかわらず、戦後急速に増えてきたという歴史をとっており、医学書に頼らない知識がここでも求められることになる。ICRPの組織と行動を考えれば、彼らの数字は最も緩い基準であることを考慮し、核実験前の数字である0.5Bq/kg以下にはせめてしたいものである。結局そのあたりをニホンジンがうろついているのはある意味おもしろい。しかしこの数字さえも高いという考えも成立するので、0.3Bq/kg程度の尿中排泄量を目指すということも当然ありうるだろう。
私は不勉強なので、有効な学問的意見があれば教えていただきたい次第である。
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