「世界のムナカタ」展
世界的な版画家で戦時中に南砺市に疎開していた棟方志功の版画を使った本を集めた企画展が、富山市で17日から始まりました。この企画展は、棟方志功と文学との関わりを知ってもらおうと、富山市にある高志の国文学館が開いたもので、棟方の版画が使用された本や代表作品約540点が展示されています。
このうち、昭和11年に発表した「大和し美し」は、大和武尊を描いたもので、当時、この版画が思想家に認められその後、棟方の版画が思想家たちの機関誌に使われるきっかけとなりました。また、昭和31年に出版された谷崎潤一郎の小説「鍵」にも棟方の版画が使われ、作風を確立していったころの作品を見ることができます。会場には、このほかにも射水市の収集家が集めた棟方の版画を使った本も数多く展示されていて訪れた人たちは、じっくりと見て回っていました。この企画展は来年の2月17日まで開かれています。
11月17日 12時36分
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