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100歳ながら現在も水墨を使って抽象画を描き続けている芸術家、篠田桃紅さんのことばを作品と共に紹介する展示会が関市で開かれています。
芸術家の篠田桃紅さん(100歳)は父親が岐阜県の出身で、水墨を使った抽象画を描きながら日々の暮らしの中で心に浮かんだことを書きとめ、随筆集も出版しています。
展示会が行われている関市の美術館には、桃紅さんのことばと共に25点の作品が展示されています。このうち銀箔を張ったカンバスに描いた「舟」は、つやのない朱色で描かれた四角の上を太さの異なる銀色の3本の線が大胆に横切る作品です。
その横には桃紅さんが朱色についてつづったエッセイから「磨り上げた濃い朱は瞼の裏に視る赤の色である」という文章が紹介されています。
また、94歳で発表した作品「暁」では「白と黒とのあいだにある一切の秘密」という言葉とともに、たておよそ2メートル、横およそ1.5メートルの和紙に様々な濃淡の墨でまっすぐな線を描いた作品が展示されています。
この「桃紅のことば」展は今年3月26日まで関市の「岐阜現代美術館」で開かれています。
01月31日 11時51分