闇夜の森 光るキノコ、生態調査へ 仙台・太白山
暗闇の中に浮かび上がる発光キノコ=11日午後8時ごろ、仙台市太白区茂庭(感度6400、露光時間30秒で撮影)
日中は白っぽく見える。かさの大きさは1センチ前後=11日午後3時ごろ
仙台市太白区茂庭の太白山自然観察の森で、青白く光る発光キノコが確認された。国内では小笠原諸島や八丈島など温暖な地方で見られるヤコウタケと似ており、専門家が詳しく調べている。
キノコはかさの径が1センチ前後。枯れ木に60個ほど付着していた。2、3日しか発光せず色も灰白で目立たないため、見掛けるのは難しいという。
自然解説員が昨年7月に発見し、ことしも7月上旬に見つけた。
発光キノコの研究で知られる郡山女子大の広井勝教授(70)が現場で確認し「キノコの根元が(ヤコウタケの特徴である)吸盤状で傘に強い粘着力がある」と指摘し、ヤコウタケの一種である可能性が高いとした。
広井教授は「ヤコウタケであれば、東北で確認されるのは珍しい」と説明。「昔から東北に存在していたのかもしれないが、北日本に分布していなかったとすれば、地球温暖化の影響で北上したとも考えられる」と話す。(写真部・長南康一)
2014年07月21日月曜日
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