”琉球王国の美~織染”展
琉球王朝時代、王族たちが着ていたとされるびんがたなどの衣装を紹介する特別展が4日から那覇市の首里城公園で始まりました。
この特別展は、琉球王国の王妃が住んでいたとされる黄金御殿の復元が完了したことを記念して開かれ、琉球王朝時代に王族など身分が高い人たちが着ていたとみられる衣装など14点が展示されています。
このうち、黄色地にムルドゥッチリという幾何学模様の総かすりの着物は、琉球国王資料の御絵図帳にも同じ図柄が描かれていることから、王族たちが着飾った可能性が高いということです。
また、子どもが着ていたとみられる着物は白地に、王族を象徴する鳳凰と赤と黄色のぼたんの花がびんがたで染め抜かれています。
このほか、黄色地のびんがたの帯は、鶴やしょうぶ、それに沖縄にはないカエデが描かれていて、琉球王朝時代の人々が本土に寄せた関心が現れているとされています。
首里城公園の上江洲安亨さんは「国宝に近い貴重な衣装が展示されているので、ぜひごらんいただきたいです」と話しています。
この特別展は、9月17日まで首里城公園の黄金御殿で開かれ、期間中は4回にわけて展示品の入れ替えが行われるということです。
07月04日 14時28分
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