2014年09月07日院長の独り言
1153.2011年3月下旬に首都圏をおそった放射能プルーム
・2014.9.6の朝刊で、毎日新聞が2011年3月に首都圏を2回放射能プルームをおそったことを発表した
・放射能汚染は、3月20日からの2回目の方が遙かに高く、柏で319Bq/m3というとてつもない高濃度
・1時間の呼吸量は500リットルであり、1時間で150Bq, 24時間で約4000Bqものセシウムを吸入したことになる
毎日新聞が2011年3月下旬に首都圏をおそったプルームについて、具体的数値を発表しました。
3月中旬の放射能プルームについては、3号機爆発で生じた関東平野の汚染で、既に記事にしております。汚染とSPEEDIの予測とが見事に一致していることがわかります。
このSPEEDIを時系列に分解して、上記予測と比較してみます。
2011.3.20.15時 確かに福島をプルームがおそってます
2011.3.20.17時 南相馬をかなり濃いプルームがおそったことがわかりますね
2011.3.21 9時 取手・東葛方面にプルームが侵入する最初
2011.3.21 15時 9時以降、かなり濃度の高いプルームが関東を持続的に襲っています。
2011.3.22 14時 この時間まで継続的に高濃度プルームが関東を覆っていました。
毎日新聞の報道が指し示すとおりですし、これ以降の大気汚染物質測定装置の放射能量を測定すれば、どの程度の汚染があったのかが、数値とともに示されます。おそらく、容易ならざる量の・・・当時俟っていた放射能は、セシウムだけではありませんから・・被曝をしていたことが理論的数値とともにわかるはずです。なぜ、こんな簡単な計測が、今頃発表されるのか・・大変不思議です。これは、毎日新聞社がカネを出して、行った測定なのでしょうか?
このときのニュースを振り返れば、何が起きていたかはすぐにわかります。
そして、この黒い煙は、その後も何度か観測され、そのたびに「念のため、作業員を屋内退避」させています。
2011年3月20日、隠蔽された3号機格納容器内爆発 で分析されたとおりでしょう。
放射の汚染に厳しい米軍の動き
時間と逃げ出すタイミングがものの見事に一致。さらに、このときに米軍は家族も避難させています。家族ひとりひとりに放射能汚染のチェックをしていますが、この行為を笑い飛ばすことができますか?
そして、ご丁寧にヨウ素剤まで配布していたのです。
福島では、健康被害が起きないことになっていますが、この米国のあたふたぶりをみれば、当時何が起きていたかは明らかです。
・関東にプルームがおそうことが、国民には全く知らされず、同盟国の米軍のみ入手していた
・修理中の原子力空母を西に退避させ、家族も汚染を測定した上で、避難させた
・どうしても滞在する人にはヨウ素剤を配布した
それにしても、これだけ米軍は情報を持っていたのですから、原子力空母ロナルド・レーガンの乗務員が東京電力を訴えるのはおかしい。なぜ、乗務員は被曝させた米国海軍を訴えないのでしょうか?
・放射能汚染は、3月20日からの2回目の方が遙かに高く、柏で319Bq/m3というとてつもない高濃度
・1時間の呼吸量は500リットルであり、1時間で150Bq, 24時間で約4000Bqものセシウムを吸入したことになる
毎日新聞が2011年3月下旬に首都圏をおそったプルームについて、具体的数値を発表しました。
福島原発事故:1週間後にも放射性雲 東北、関東へ拡散
毎日新聞 2014年09月05日 15時00分(最終更新 09月05日 19時28分)
東京電力福島第1原発事故後、上空に巻き上げられた放射性物質の雲状の塊「放射性プルーム(放射性雲)」が、これまで知られていた2011年3月15~16日に加え、約1週間後の20~21日にも、東北・関東地方に拡散していく状況が、原子力規制庁と環境省による大気汚染監視装置のデータ分析から裏付けられた。1回目の放射性雲の影響で高くなった空間線量に隠れて、2回目の放射性雲が見逃されていた地域もあった。専門家は「データは住民の初期被ばく量を正確に見積もるのに役立つ」とみている。
放射性雲の拡散はこれまで、「緊急時迅速放射能影響予測システム」(SPEEDI)を使ったコンピューター計算に各地の空間線量や航空機による観測データを突き合わせて推定してきた。
今回、環境省が各都道府県に設置している自動車の排ガスなどを常時監視する装置に着目。東京大大気海洋研究所や首都大学東京などに依頼し、大気中に浮遊するちりを1時間ごとに捕まえたろ紙を9都県約90カ所の測定局から回収して、3月12~23日分の放射性物質濃度を調べた。
その結果、福島市の一つの測定局では15日夜、放射性セシウム137と134の濃度が1立方メートルあたり最大計45.5ベクレルを計測した。16~19日も、原発から放射性雲が出続けていた考えられるが、西風で太平洋側に運ばれたため、大気中濃度は上がらなかったらしい。その後、風向きが変わり、20日午後3時に同計104.1ベクレルに高まり、その状況は21日朝まで続いた。
雨が降った15日は放射性物質が地表や家屋に沈着し、空間線量が1時間あたり20マイクロシーベルト程度まで急上昇したため、放射性雲が飛来したことが広く知られているが、雨が降らなかった20~21日は、既に高くなっていた空間線量計の値が目立って上昇しなかったため、放射性雲が見過ごされてきたと考えられる。
関東地方では、15日と21日の2回、帯状に高濃度の放射性雲の拡散が確かめられた。特に21日朝は茨城県南部や千葉県北東部で放射性セシウム濃度が急上昇。その後、東京湾北東沿岸部へと南西に移動した。その間、雨で沈着し、各地で「ホットスポット」と呼ばれる局地的に線量の高い場所を作ったとみられる。
福島原発事故の環境汚染に詳しい森口祐一・東京大教授(環境システム学)は「事故直後に大気中のセシウム濃度がいつ、どこに拡散したかを示す貴重なデータが発掘された。このデータは住民の初期被ばく線量の正確な把握に役立つ」と指摘している。【酒造唯、阿部周一】
なぜ、いままで調べられていなかったかの方が不思議です。試料が環境省管轄であるにもかかわらず・・・毎日新聞 2014年09月05日 15時00分(最終更新 09月05日 19時28分)
東京電力福島第1原発事故後、上空に巻き上げられた放射性物質の雲状の塊「放射性プルーム(放射性雲)」が、これまで知られていた2011年3月15~16日に加え、約1週間後の20~21日にも、東北・関東地方に拡散していく状況が、原子力規制庁と環境省による大気汚染監視装置のデータ分析から裏付けられた。1回目の放射性雲の影響で高くなった空間線量に隠れて、2回目の放射性雲が見逃されていた地域もあった。専門家は「データは住民の初期被ばく量を正確に見積もるのに役立つ」とみている。
放射性雲の拡散はこれまで、「緊急時迅速放射能影響予測システム」(SPEEDI)を使ったコンピューター計算に各地の空間線量や航空機による観測データを突き合わせて推定してきた。
今回、環境省が各都道府県に設置している自動車の排ガスなどを常時監視する装置に着目。東京大大気海洋研究所や首都大学東京などに依頼し、大気中に浮遊するちりを1時間ごとに捕まえたろ紙を9都県約90カ所の測定局から回収して、3月12~23日分の放射性物質濃度を調べた。
その結果、福島市の一つの測定局では15日夜、放射性セシウム137と134の濃度が1立方メートルあたり最大計45.5ベクレルを計測した。16~19日も、原発から放射性雲が出続けていた考えられるが、西風で太平洋側に運ばれたため、大気中濃度は上がらなかったらしい。その後、風向きが変わり、20日午後3時に同計104.1ベクレルに高まり、その状況は21日朝まで続いた。
雨が降った15日は放射性物質が地表や家屋に沈着し、空間線量が1時間あたり20マイクロシーベルト程度まで急上昇したため、放射性雲が飛来したことが広く知られているが、雨が降らなかった20~21日は、既に高くなっていた空間線量計の値が目立って上昇しなかったため、放射性雲が見過ごされてきたと考えられる。
関東地方では、15日と21日の2回、帯状に高濃度の放射性雲の拡散が確かめられた。特に21日朝は茨城県南部や千葉県北東部で放射性セシウム濃度が急上昇。その後、東京湾北東沿岸部へと南西に移動した。その間、雨で沈着し、各地で「ホットスポット」と呼ばれる局地的に線量の高い場所を作ったとみられる。
福島原発事故の環境汚染に詳しい森口祐一・東京大教授(環境システム学)は「事故直後に大気中のセシウム濃度がいつ、どこに拡散したかを示す貴重なデータが発掘された。このデータは住民の初期被ばく線量の正確な把握に役立つ」と指摘している。【酒造唯、阿部周一】
3月中旬の放射能プルームについては、3号機爆発で生じた関東平野の汚染で、既に記事にしております。汚染とSPEEDIの予測とが見事に一致していることがわかります。
このSPEEDIを時系列に分解して、上記予測と比較してみます。
2011.3.20.15時 確かに福島をプルームがおそってます
2011.3.20.17時 南相馬をかなり濃いプルームがおそったことがわかりますね
2011.3.21 9時 取手・東葛方面にプルームが侵入する最初
2011.3.21 15時 9時以降、かなり濃度の高いプルームが関東を持続的に襲っています。
2011.3.22 14時 この時間まで継続的に高濃度プルームが関東を覆っていました。
毎日新聞の報道が指し示すとおりですし、これ以降の大気汚染物質測定装置の放射能量を測定すれば、どの程度の汚染があったのかが、数値とともに示されます。おそらく、容易ならざる量の・・・当時俟っていた放射能は、セシウムだけではありませんから・・被曝をしていたことが理論的数値とともにわかるはずです。なぜ、こんな簡単な計測が、今頃発表されるのか・・大変不思議です。これは、毎日新聞社がカネを出して、行った測定なのでしょうか?
このときのニュースを振り返れば、何が起きていたかはすぐにわかります。
そして、この黒い煙は、その後も何度か観測され、そのたびに「念のため、作業員を屋内退避」させています。
2011年3月20日、隠蔽された3号機格納容器内爆発 で分析されたとおりでしょう。
放射の汚染に厳しい米軍の動き
【社会】米原子力空母ジョージ・ワシントン、横須賀基地を出港…原発事故を受けての退避措置か2011年03月21日17:00
米原子力空母ジョージ・ワシントンが21日午後1時10分ごろ、配備されている米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)を出港した。基地関係者によると、福島第1原発事故を受けての退避措置とみられる。在日米海軍司令部は「あらゆる任務に対応する準備はできているが、航路は未定」としている。
空母は4月上旬ごろまで横須賀基地内で定期メンテナンスを続ける予定になっており、途中で切り上げての出港となった。今後、米国でメンテナンスする可能性もある。
米国防総省は福島第1原発事故を受け、同原発半径50 カイリ (約93キロ)圏内への米兵の立ち入りを原則禁じている。在日米海軍司令部は横須賀基地と厚木基地内で微量の放射性物質を検出したとして将兵や家族、基地従業員に屋外へ出ないよう通知している。
米原子力空母ジョージ・ワシントンが21日午後1時10分ごろ、配備されている米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)を出港した。基地関係者によると、福島第1原発事故を受けての退避措置とみられる。在日米海軍司令部は「あらゆる任務に対応する準備はできているが、航路は未定」としている。
空母は4月上旬ごろまで横須賀基地内で定期メンテナンスを続ける予定になっており、途中で切り上げての出港となった。今後、米国でメンテナンスする可能性もある。
米国防総省は福島第1原発事故を受け、同原発半径50 カイリ (約93キロ)圏内への米兵の立ち入りを原則禁じている。在日米海軍司令部は横須賀基地と厚木基地内で微量の放射性物質を検出したとして将兵や家族、基地従業員に屋外へ出ないよう通知している。
時間と逃げ出すタイミングがものの見事に一致。さらに、このときに米軍は家族も避難させています。家族ひとりひとりに放射能汚染のチェックをしていますが、この行為を笑い飛ばすことができますか?
そして、ご丁寧にヨウ素剤まで配布していたのです。
米国務省、在日スタッフらにヨウ化カリウム配布
米国務省は、福島第1原発事故による放射性物質拡散に対する予防的措置として、日本に滞在するスタッフとその家族に対し、放射能被害に効果があるとされる「ヨウ化カリウム」を配布する。
ただ、同省は21日に発表した渡航警告のなかで、念のためにヨウ化カリウムを用意しているとした上で、現時点では摂取しないよう呼びかけている。摂取するのは米政府から特に指示があった場合にのみとしている。
21日に同原発3号機から灰色がかった煙が上がったため、現場で作業に当たっていた作業員らは全員避難した。この発煙により、燃料プールの水位をめぐり懸念が出た。
(AP通信)
米国務省は、福島第1原発事故による放射性物質拡散に対する予防的措置として、日本に滞在するスタッフとその家族に対し、放射能被害に効果があるとされる「ヨウ化カリウム」を配布する。
ただ、同省は21日に発表した渡航警告のなかで、念のためにヨウ化カリウムを用意しているとした上で、現時点では摂取しないよう呼びかけている。摂取するのは米政府から特に指示があった場合にのみとしている。
21日に同原発3号機から灰色がかった煙が上がったため、現場で作業に当たっていた作業員らは全員避難した。この発煙により、燃料プールの水位をめぐり懸念が出た。
(AP通信)
福島では、健康被害が起きないことになっていますが、この米国のあたふたぶりをみれば、当時何が起きていたかは明らかです。
・関東にプルームがおそうことが、国民には全く知らされず、同盟国の米軍のみ入手していた
・修理中の原子力空母を西に退避させ、家族も汚染を測定した上で、避難させた
・どうしても滞在する人にはヨウ素剤を配布した
それにしても、これだけ米軍は情報を持っていたのですから、原子力空母ロナルド・レーガンの乗務員が東京電力を訴えるのはおかしい。なぜ、乗務員は被曝させた米国海軍を訴えないのでしょうか?
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