FB情報空間のダイナミックレンジを検証する。【3】
匿名性のない都市。
情報空間というのは、ある種の都市である。
バザールのようなものであるかもしれない。
情報のフリーマーケットのようなものだ。
さて、都市の、本質とは何であろう?
これは、深遠な質問である。
人間は、社会的存在として、都市を構成し、都市に集い、
都市で、高密度な、情報の集積、交換、拡散を行う。
多くの人が、それをリアルな場に引き戻し、様々なイベント(講演、コンサート、パーティ、デモなど)に紐付けている。
本来都市の3要素とは、本質的に以下の3つである。
1.高密度なコミュニケーション
2.匿名性
3.異質性
ネット上のコミュニティとは、極めて本質的に都市である。
従来ほとんどの、ネットコミュ二ティは、匿名性を具有し、
ハンドルネームなどを用いるのが、当たり前であった。
その意味において、FBの実名、顔出し、というのは、極めて珍しく、
危険である。その中和の機構として、友達承認、ブロック、という、
仕組みがセットになっている。
都市の進化は、
・権威都市
・記号都市
・速度都市
の順に変遷してきた。
LINEは、スタンプを言語として、その記号性(抽象性)と、コミュニケーション速度を増すことに成功している。LINEのコミュニケーション速度(時間あたりの頻度)は、圧倒的に高いのではないか。
・ポール・ヴィリリオのテーマと至言:
「空間が解体されて、時間が支配する社会が到来する」(『速度と政治』1977)
・権力はより速い速度技術を持った者が手にする
・馬、鉄道、飛行機、ミサイルなどより高速の武器技術を持つ物が権力を握ってきた
↓
・現代では、加速の段階は過ぎ、
「その場に静止すること」
が最大の速度(ハワード・ヒューズ)
↓
・静止したまま、自分は移動せず、情報を移動させる
それが、現代のアートだ。
【写真】その3:実名、顔出し
きゃりーぱみゃぱみゃ の素顔。
実名:竹村桐子
芸風とのギャップMAX
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