重文「渡邉邸」の大修理終了
関川村にある国の重要文化財「渡邉邸」で6年かけて行われていた大規模な修理が終わり、22日、報告会が行われました。
関川村の「渡邉邸」は江戸時代に建てられた、当時の豪農の暮らしぶりを伝える建物で、国の重要文化財に指定されています。
しかし、47年前の羽越水害による被害や老朽化で、床下が腐ったり柱が空洞化したりしたため、大規模な修理が行われていました。
修理は、補助金や保存会の出資などおよそ8億2000万円をかけて6年に渡って行われ、母屋の屋根をすべてふき替えたり、柱や、はりなどの傷んだ部分を交換し、うるしを塗り直したりしたほか耐震化の強化も図ったということです。
22日は、およそ80人が出席してこのほど修理を終えた報告会が開かれ、保存会の渡邉孝弘理事長が「貴重な文化財を後世に伝えるだけでなく、社会に還元することが重要だ」とあいさつしました。
このあと参加者たちは修理を終えた屋敷の中を見学して回り、きれいになった部分を確かめていました。
関川村の平田大六村長は「渡邉邸は関川村の顔なので、しっかりPRして見学者が増えることを期待したい」と話していました。
渡邉邸の公開は、来年の4月5日から行われる予定です。
12月22日 16時32分
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