新規の原子力発電所は採算が取れない。 市場経済が支配的なここ 20 年間においては、原子力発電所はほとんど建設されていな い――同じ期間中に世界全体の発電所出力は数十万 MW 増加しているにもかかわらず。 これは、新規の原子力発電所は採算が取れないことを意味している。 この点においては、フィンランドとフランスの両国で建設中の最新の原子炉についても全く 同じだ。フィンランドの原子炉はダンピング価格の入札で、補助金を与えられた上で決まっ た(とりわけバイエルン州立銀行の好条件の低利子融資=バイエルン州の補助、訳注:シ ーメンス社はバイエルン州を代表する企業)。建設コストはとうの昔に高騰している。またフ ランスでは、原子力産業 AREVA 社と電力独占企業 EdF 社がしっかりと国の手中にあり ――そこでは市場経済原理などほとんど考慮されない。 E.ON 社の経営者も率直に「国の金なくして、原子力なし」と認めている。
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