爆笑問題の「太田光の私が総理大臣になったら」
爆笑問題の「太田光の私が総理大臣になったら」の番組で
自民党の山本一太、甘利明議員がイラクはどこ?で不正解
2006年4月15日 土曜日
◆日本テレビ 『太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中 』より
イラクはどこ?という問題を出されて考え込む甘利明議員
山本一太、甘利明議員はシリアをイラクと間違えている。
イラクの場所を間違えて弁解をする山本一太議員
山本一太議員は自民党の外交部会長です
◆山本一太・・・自民党外交部会長参議院議員
1958年、群馬県生まれ。
国際協力事業団(JICA:当時)、
国連開発計画(UNDP)ニューヨーク本部勤務を経て、
95年参議院議員に当選。
参議院自民党副幹事長、党遊説局長などを歴任後、
99年外務政務次官、03年参議院外交防衛委員長に就任。
現在、参議院外交防衛委員会および
イラク・事態特別委員会理事、
党外交部会部会長などを務める。
◆甘利 明…労働大臣
1949年神奈川県生まれ。1972年慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、ソニー㈱入社。1983年衆議院議員初当選(以来5期連続当選)。1989年通産政務次官(宇野、海部内閣)、1993年自民党商工部会長、1995年衆議院商工委員会委員長、1997年同党中心市街地再活性化調査会事務総長、同党副幹事長、1998年緊急経済対策に関する特別委員会筆頭理事、労働大臣に就任
◆小泉政権下での撤収判断、微妙に=麻生外相が言及-イラク自衛隊
麻生太郎外相は9日、NHKの番組に出演し、イラクの南部サマワで活動している陸上自衛隊の撤収を決める時期について「9月までにできるかできないかは何とも言えない」と述べ、小泉純一郎首相の在任中に撤収を判断できるかは微妙との認識を示した。
外相は、英豪軍と同時期に撤収する考えを示した上で「イラクの政権がいつできるかに懸かっている。先日豪州の外相らと話したが、ここが読めないのが一番の悩みだ」と語った。
(私のコメント)
日本の政治家がいかにバカで無責任であるかは、株式日記でも散々書いてきましたが、昨日の日本テレビのバラエティー番組を見ていたら、山本一太議員と甘利明議員がイラクはどこ?と聞かれて、いろいろ考えてシリアに印をつけていた。イラク問題は毎日のようにテレビや新聞で報道されて、国会でも自衛隊派遣をいつまで継続するかで大問題になっている。
アイドルタレントやお笑い芸人が、イラクはどこ?と聞かれて分からなくても笑って済ませられますが、イラク問題を審議する国会議員がイラクの場所を知らなかったのは笑えない。ましてや山本一太議員は自民党の外交部会長であり、平成11年10月外務政務次官就任(2期)○現在外交防衛委員会理事、イラク・事態特別委員会理事、国家基本政策委員会委員でもある。
いわば山本一太議員はイラク問題の自民党の最高責任者でもあるのですが、地図上でイラクの場所が分からなかった。国会議員と言うのは学歴や経歴は絢爛豪華であり、日本のエリート中のエリートが多いのですが、それがこのレベルなのだ。偽装メール事件の永田議員も東大を出て大蔵省のエリート官僚だった人ですが、どうしようもないバカだった。
テレビなどでも山本一太議員は自民党を代表して出ていることも多い議員ですが、討論番組など見ていても人の発言中に大声で反論して相手の発言を封じてしまうマナー違反が多い。バラエティー番組ならそれでもいいのでしょうが、「朝まで生テレビ」のような討論番組でもそうなのだ。これではろくな討論も出来るはずもなく、国民は白痴化されてゆくのだ。
山本議員も甘利議員も民主党の永田議員もみんな選挙で選ばれた議員であり、彼らの選挙区の有権者は何を基準に選挙しているのだろうか。選挙公報の学歴や経歴でみんな誤魔化されてしまうのだろう。しかしイラクが何処にあるか分からないで、どうして自衛隊のイラク派遣問題が討議できるのだろう。
しかし日本の国会議員をバカにしたところで日本の政治が良くなる訳ではない。それ以上に選挙民である国民が馬鹿なのだ。国会議員がテレビなどで話をしていても、国民は話の内容よりもファッションやヘアスタイルなどを見ている。小泉総理の支持率が高いのも顔がいいからで、民主党も逝け面の前原代表を選びましたが、国民は見た目で人を判断してしまうのだ。
「たけしのTVタックル」も「太田光の私が総理大臣になったら」もお笑いバラエティー番組だから、国会議員もお笑いタレント化して、頭の中身もお笑いバラエティータレントになってしまったようだ。どうせならビートたけしや太田光を党首にしたら選挙で大勝利するのではないかと思う。大阪府知事選挙も横山ノックが当選した事もあったし、東京都知事も青島幸男が当選した事もある。
しかしその結果はどうなったのか?大阪や東京は何も変わらず何も出来なかった。国だって同じようなもので総理大臣といってもレベルはお笑いタレント並なのだ。人生もいろいろ、会社もいろいろ、総理大臣もいろいろ答弁でも野党は納得してしまう。与野党が伯仲していた時代なら総理や大臣の首がいくつも飛んでいたはずだ。
小泉首相の前の5人の首相はと聞かれて橋本首相の以前が間違い
これが正解
山本議員と甘利議員は日本の国会議員なのだろうか?
◆視聴者は、やはりよく観ている 4月15日 青山繁晴個人HP
http://blog.goo.ne.jp/shiaoyama_july/d/20060415
▼2チャンネルに、ぼくがイラクの場所を知らなかったような書き込みがあるけど、ここは中東をも専門分野にする者としてちょっと見逃せないので、事実を書いておきます。
放送された「抜き打ちテスト」は3種類。
このテストは、ぼくの知る限りほんとうに抜き打ちだった。そこは、この番組はフェアです。嘘をついていない。
一つは、白地図にイラクを書き込むテスト。
2人の自民党議員は、なんとヨルダンを塗りつぶした。
社民党の福島さんは、正解だった。
ぼくは当たり前だけど、正解です。
これについては、正解者リストがちゃんと放送された。
ぼくは収録で自民党議員に、「いくらなんでも、これはひどい。ヨルダンの人も怒るよ」と言い、それから「言い訳をしちゃ駄目だ」とも言った。
放送では、完全にカット。
もう一つは、官製はがきの値段。
2人の自民党議員も、ぼくも、それから、たぶん出演者の半分ぐらいが正解。
残る一つは、小泉さんの前の首相を5代ほど書かせるテスト。
これも自民党議員は2人とも間違えた。
さらに、言い訳もあった。
だけども、これは記憶違いで済む話じゃない。政治の流れが分かっていないのではないかと思ってしまう。
政治の流れとは、たとえば宮沢政権を最期の自民党単独政権として、細川政権で非自民連立政権が誕生し、その細川さんがあっというまに退陣して、羽田政権ができたけれど、小沢さんが社会党とケンカしたために2か月でつぶれ、怒った社会党が自民党と組んで自社政権の村山政権が成立、おかげで息を吹き返した自民党が橋本政権、そして小渕政権と続け、小渕さんが小沢さんとのトラブルのあと急死し、森さんが急遽、政権を担ったけれども、無惨に崩壊したために変人と言われた小泉さんが首相になることができたーということです。
小沢さんの表舞台への再登場で、政界が活気づいているのに、この流れが分かっていないのなら困ったことです。
このテストの正解者はなぜか、太田総理を支持する側に割り当てられていた出演者、福島さんらだけリストアップされて、太田総理を支持しない側にいた、ぼくを含む正解者はリストアップされなかったのです。
特別な意図があったとは思わない。
しかしリストを出す以上は、最低限、誤解がないようにして欲しかった。
ただし公平のために言うと、ぼくは実は放送前、自民党議員のあまりに問題の多い間違い2つ、なかでもイラクの場所を知らなかったシーンは、放送されないのじゃないかも知れないと思っていたので、それがちゃんと放送されたことは、この番組には、そのフェアネスはある。そこは評価する。
◆その後 4月16日 青山繁晴個人HP
http://blog.goo.ne.jp/shiaoyama_july/d/20060416
▼そのHPへのコメントのなかで、自民党議員がイラクと間違って塗りつぶした白地図が、ヨルダンではなくてシリアだったという指摘を読んだときは、ひっくり返った。
しかも、放送で「ヨルダンでもなくシリアです」というテロップが流れたという。
収録のとき、スタジオのいちばん端だったぼくの席から、スタジオの中心に席があって、ぼくからもっとも遠かった自民党議員の持つ白地図を垣間見たときは、いま思い出しても、ヨルダンに見えた。
イラクは塗られないまま白く残り、イラクの半分ぐらいの大きさのシリアも白く残り、シリアの下の、さらに小さいヨルダンを、議員は黒く塗りつぶしているように見えたけど、テロップが流れたのなら、ぼくの間違いだろう。
それに視聴者が放送を見るときは、その白地図がアップで映るのだから、コメントを書き込んだひとが、きっと正しい。
言い訳と思う人がきっといて、それは仕方のないことだけど、断じて言い訳じゃない。
ふだん講演で白板に、中東諸国の国境線がいかに人工的に英仏によって作られていったかを図に書いて、そこから説き起こして話を進めている。
シリアやヨルダンを知らない、などということはありません。
スタジオで、自民党議員の持つ白地図まで距離があって、見間違えたと思う。
だけども、間違ったことを書き込んだのは事実だから、ごめんなさい。
それに、放送でテロップが流れたのにも、まったく気がつかなかった。
このHPへの書き込みで、どなたかが「シリアの人も怒るよ」と書いているのには、自分の失敗なのに、笑いました。
その通りです。
物書きとは、自分の心の動きをプライバシーとはせずに、広くみんなへ、さらけ出す仕事です。
ぼくが胸に定めた覚悟のうちの、もっとも大切な一つです。
だから、ぼくが削除したぼくの書き込みが2チャンネルに転載されたことには、異議がない。
コメント
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