人が何かにはまり込むっていうのは、すごいことらしい。Khatia BuniatishiviliのFB上の文章が力強いので、なんとか訳出したいという欲求が強く湧き上がり、やってみた。英語を訳すなんて、学生時代の試験以外にやったことなどないのに!やはり、読むのと訳すのは、大違い。_| ̄|○
けれどわからないことを調べる過程で、知らないことがどんどんわかりはじめ、つながっていくので、やめられない。
彼女はどうやら世界的に有名なColdplayというイギリスのバンドと共演したようです。ColdplayをYoutubeで見てみると(O_O)視聴回数4億‼︎ すごい( ̄◇ ̄;)
そして、今改めて彼女のリサイタルでもらったパンフレットを見ると、あー書いてあった!
カティアが参加したコールドプレイの最新盤「ア・ヘッド・オブ・フル・オブ・ドリームズ」の中で、驚くべきことに彼女はペルシャ最大の神秘主義詩人ルーミーの英訳朗読を伴奏している(楽曲名はカティアのアルバムタイトルと同じ《カレイドスコープ》)。
人間とは毎朝、新たな客を迎える旅籠のようなもの
歓喜、絶望、卑劣、束の間の意識が予期せぬ客として訪れる
客が誰であろうと快く迎えよ。たとえ客が悲しみの涙で旅籠を押し流し、家具が空になっても、客を丁重に迎えよ。客は君の中を空にして、新たな喜びをもたらしてくれるから。
カティア・ブニアティシヴィリは、このルーミーの格言をピアノという"旅籠"で実践しているアーティスト、その"旅籠"を訪れるさまざまな客を選り好みすることなく鮮やかに映し出す"万華鏡"なのである。
以下仮訳を掲載します。多分理解の誤りがあると思うので、ご教示頂ければ幸いです。
ちなみに、オバマ大統領がでてきますが、それはColdplayのアルバムに、オバマ大統領がどこかで歌ったアメイジング・グレイスの断片が挟まれているからです。
………
Dear Chris,
親愛なるクリス
Last night in Paris first time in my life I assisted to your concert.
昨夜、パリで初めてあなたのコンサートのお手伝いをしました。
Last night first time after the attack in Paris I felt the heartbeat of the city that was on hold not knowing what to choose - love or hate.
昨夜、パリでのあの襲撃の後初めて私は感じました。何を選択すべきなのか、愛するのか、憎むのか、それがわからずにいるこの街の鼓動を。
Last night first time since 13th of November I felt blood reaching my tensed heart to open, to be able to give and receive again.
昨夜、11月13日から初めて私は感じました。私の固まった心に血が巡り、開き、再び与え受け取れるようになったことを。
Your music, your infinite capacity of loving everything and everyone made it happen.
あなたの音楽、そしてすべてのものとすべての人を愛するというあなたの無限の能力がこれを起こしました。
Standing in the public with the strangers feeling so close to them,we danced, we cried, we weren't thirsty of revenge but of love.
知らない人々が集まっている中に立ち、彼らをとても近くに感じ、私たちは踊り、叫び、私たちは復讐を渇望したのではなく、愛を求めていました。
There was nothing to share as we were one.
そこには何も分かち合うものはありませんでした。なぜなら私たちは一つだったからです。
Last night it happened in Paris...
昨晩、パリでそれは起きました。
Can you imagine there are countries where people are not allowed to love, to dance, to lough, to feel freedom because dictators and terrorists would not allow them.
独裁者やテロリストが許さないといって、人々が愛したり、踊ったり、笑ったり、自由を感じることが許されない国があるということをあなたは想像できますか?
They are punished, killed, tortured just because they let out the scream of freedom that human as a new born experiences from the first second of the moment they leave mother's internal world and feel the air of this magic universe.
彼らが罰し、殺し、拷問するのは、ただ、人間が赤ちゃんとして母親の胎内から出てきて、この魔法のような宇宙の空気を感じた瞬間から経験している自由の叫びを消すためだけなのです。
I know you fight against this brutality not with a sword but with love.
あなたがこの残虐行為に対して刀ではなく、愛で立ち向かっていることを私は知っています。
While I was listening "a head full of dreams", me all frozen inside, entered a world of different emotions.
「頭の中は夢で一杯」を聞いている間、私の内面はすっかり凍りつき、異なる感情の世界に入り込みました。
You mixed different musical styles, in result you erased style and let the music be eternal without frames.
あなたが異なる音楽のスタイルを混ぜ合わせた結果、スタイルはなくなり、音楽は枠を外して永遠のものになりました。
You didn't try to make this emotions all positive, you let everything in - despair, hope, disappointment, anger, love.
あなたは感情をすべて前向きのものにはせずに、絶望、希望、落胆、怒り、愛、それらすべてを中にいれました。
Without despair hope wouldn't appear and without darkness light wouldn't be appreciated.
絶望しなければ希望は持てない。暗闇がなければ光は見えない。
The music awaked all of them in me without realizing which one of them was more important and at the end I felt how blood started to circulate.
あなたの音楽が 私の中のすべての感情を、なにがより大切かということなしに、呼び覚まし、ようやく血が巡り始めていくのを私は感じたのです。
I was happy -I was alive.
私は幸せでした。-私は生きていました。
I felt that while being alive there is always a hope.
生きている限りいつだって希望はあるのだと感じました。
Thank you for letting me be part of this album.
このアルバムに私を参加させてくれてありがとう。
When you proposed to collaborate you opened the door of your profound musical universe and helped me, as a genius mentor, to open mine.
あなたが私と共演することを提案した時、あなたの深遠な音楽の宇宙の扉をあなたは開けて、非凡な導師として私が私の扉を開ける手助けをしてくれました。
You convinced me that when two musical universe open to each other and create, it could never be so called"cross-over", it can only be a real "music making."
あなたは私に確信を与えてくれました。二つの音楽宇宙が互いに開き合い、創造する時、それはいわゆる「クロスオーバー」などではなく、それが唯一本物の「音楽の創造」になりうるのですね。
You showed me your music as a beautiful bud and taught me how to make it blossom.
あなたは私にあなたの音楽を美しい蕾として見せてくれました。そしてそれをいかに花開かせていくのかを教えてくれました。
Do people know how you love,feel and know classical music?
あなたがクラシック音楽をどのように愛し、感じ、知っているのか、みんなは知っているのでしょうか?
Do they know how you feel phrases, harmonies and how you make a dramaturgy of each song and album?
あなたがどのようにフレーズやハーモニーを感じ、どのようにそれぞれの歌やアルバムを演劇的方法で作っているのかをみんなは知っているのでしょうか?
Probably not but they feel it.
多分知らないでしょう。でも、感じています。
Behind each word and sound you produce is a profound, sophisticated meaning but you never complicate,because you speak directly to each human soul.
あなたが生み出す一つ一つの言葉や音の背後に深く洗練された意味があります。しかしあなたはそれを複雑にすることは決してありません。あなたはみんなの心に直接語りかけるからです。
As all wisdom your language is simple.
あらゆる知恵がそうであるようにあなたの言葉はわかりやすいのです。
In Georgia we have a tree that we call "a tree of wishes" where children leave the pieces of tissues to make their dreams come true.
ジョージアには「願いの樹」と呼ばれている木があります。子供たちが自分の夢をかなえるためにそこに織物の破切れをおくのです。
As a child I left my wish on this tree- world piece and love.
私が子供の頃にこの木においた願いは、世界の平和と愛でした。
In your head full of dreams,in Kaleidoscope,on a very short sequence of harmonies, with Rumi's poetry revived by Coleman Barks's voice and grace of President Obama, my childhood dream, as well as many kids from Georgia and all over the world, is embedded forever.
あなたの「頭の中は夢で一杯」の中の、「万華鏡」の中の、とても短いハーモニーの一連なり、Coleman Barkの声でよみがえったRumiの詩や、オバマ大統領のアメージング・グレイスも伴ったハーモニーの一連なりに、私の子どもの頃の夢、ジョージア、そして世界中の子どもたちの夢は永遠に刻み込まれました。
Thank you, Chris! Thank you Coldplay!
ありがとう、クリス!ありがとう、Coldplay!
Love,
Khatia
❤︎カティア
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。