竹下氏から情報提供していただきました。
 大山氏が懇切丁寧にホットパーティクルの存在とその危険性を説明しているのですが、南相馬市の役人は、ただひたすら明らかな事実を認めようとしません。その態度は、もはや信仰と呼べるレベルだと思いました。県や国が、しっかりしていれば、さほど問題はないのかもしれませんが、現在の国や県の言うことを信じていたら多くの犠牲者が出ると思います。映像には映りませんが、市長にいたっては、笑っていたようです。
(編集長)
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南相馬市H26年6月議会
転載元より文字起こし)
 


一般質問:9項目の3 放射能災害原因物質の発見について
(小項目)①「ホットパーティクル」の把握について
 

大山こういち氏:  
市では、昨年8月30日のネイチャー電子版において世界中に広まっている「ホットパーティクル」について把握しているか伺います。

1-1
理事(危機管理・原子力損害担当)
放射能については、これまで国、県からの報告もなく、市としては把握してございません。

大山弘一議員(無会派) 
ですから、私は2週間前にこの一般質問の聞き取りで職員さんに十分にお教えしたんですよ。その後、インターネットやいろんな専門家からお知恵を拝借しましたかという質問です。いかがですか?

理事(危機管理・原子力損害担当) 
「インターネットに掲載されているという風なことは、議員の一般質問で承知しましたが、中身については一切承知してございません。

大山弘一議員(無会派) 
無責任ですね。放射線源なんですよ。それを勉強もしなかったと。受け取らないと。知らないという意味なんですか?これがホットパーティクルですよ。


1㍉の千分の一相当だ。これの成分まで書いていますよ。国立の筑波の気象庁の研究所が、世界的な一流雑誌ネイチャーに上げて話題を呼んでいます。STAP細胞もそうですけれどね。それだけの査読を押さえて世界中に広まっているのを、南相馬は見ないということなんでしょうかね。ちょっと腑に落ちませんね。

この上の方は実は、日用品にいっぱい付いていますよと。写真撮影しているんですよ。ホットパーティクルの原因物質が、手袋や服やそういう物に付いていますよという写真なんです。

(続きはここから)

1㍉の千分の一前後の大きさで、1個で数㏃の物もあり、様々な金属が混じった「合金」です。このパーティクルにはセシウムはたった5%しか入っていませんでした。靴など、あらゆる物に付着しているんですよ。

大切なことは、今報道されているような、セシウムや、ストロンチウムなどが、純粋な金属原子として散らばっているのではなく、原子炉内にあった金属が混じり合った微小な合金の粒だということなんですよ。言われているような、セシウムは100日余りで体内から半減するとか、筋肉につきやすいとか、ストロンチウムが骨につきやすいとの憶測は、全く成り立たず、粒子が細かく通常の風邪マスクや花粉マスクも役に立たないという科学的な知見なんですよ。国立環境研究所の微小な浮遊粒子の研究では、大きな粒子は肺の上部に沈着し細かなものは酸素と一緒に血液やリンパなどに入り全身をめぐるとあります。


実はホットパーティクルは昨年初めて発見されたのではなくて、既に、チェルノブイリ事故後、7割の住民の肺の中から多数見つかっていて、日本の大手マスコミも1990年には新聞やテレビで報道し、人の肺や、脳にたまることを伝えています。翌91年には日本において「国際会議」が行われていていますので、その道の学者は周知のはずです。
こちらが、国際会議の時の資料写真ですよ。

 もう既に肺の中で病見を現している物、そして無数に肺の中に入っている物、更には土壌の中から抽出された物まで、1990年の段階で日本国内に伝わっているんですね。この、いわゆる「死の灰」の正体は、ウラン燃料に端を発し、核分裂でできる放射性金属であることは専門家でなくとも21世紀の現代、「物が燃えれば消えてなくなるものではなく、新たな物質に姿を変える」というごくあたりまえの事なのです。

しかし本当のことを教えられず、「原因物質」の報道も無く、先ほどの答弁のように教えても調べない。こういう体制である。「放射能」とか「放射線が多い少ない」に惑わされていて 「放射線源のホットパーティクル」から放射線が出ていることや、空中浮遊の吸引による体内取り込みの危険を知らされていません。

もはや無防備に、呼吸によって肺に取り入れられ、肺から血液、血液から甲状腺の細胞に取り込まれ、現在多発傾向の小児甲状腺の乳頭がんになっているとのメカニズムは伝えられていません。

甲状腺癌は外部被曝ではなく内部に入った異物が引き起こすとされており、悪性甲状腺癌を摘出し、現在、福島県立医大で保管されている50人の癌細胞を調べれば、被曝と健康被害が明らかになります。

既に薬剤でセシウムなどを視覚化できるものが開発されていますが、福島医大はゲノム解析についても癌細胞分析についても先送りにしています。がしかし、ようやく来月リンパ節転移なども含め放射能との影響について、一定の評価をするとみられています。

我々被災者にとって最も重要な「科学的事実」を、日本では国やマスコミが伝えていません。その大きさや成分の危険性を被災地南相馬市は積極的に広報すべきと考えるが、見解を伺います。

1-1

理事(危機管理・原子力損害担当) 
先ほども申し上げました通り、ホットパーティクルについては把握をしておりません。さらに、危険性などの知見もない状況においては、広報をする考えはございません。

大山弘一議員(無会派)
積極的にやりませんか?被災者なんですよ。被災地なんですよ。たばこの煙やPM2,5の危険性は報道されますが、同じ大きさの放射性物質ホットパーティクルもそれら微小な浮遊物質と同じように空中に存在していますので、我々は絶えず低線量の内部被曝をしながら、この微小浮遊粒子=ホットパーティクルは身体を巡っていることになります。こちらが「国立環境研究所」が調べている微小浮遊粒子PM2,5などの研究です。見開きページにはこういう事が書いてありますよ。



動物実験や疫学調査から、微小粒子は肺の奥に容易に入り込み、アレルギー症状、循環機能障害者の症状をさらに悪化させることがわかりました。」と。

もう既に、モルモットを使って心電図の異常波形もわかっておりますし、さらには人間の肺における粒子がどのように付着して、そして体を巡るかと。血中に移行、全身に影響を及ぼす心臓、脳、生殖器など、リンパ節に移行する量が多い。そして、鼻血問題がありましたけれども、鼻孔にも大きい物が付着すると。ここまで調べ上げられているのです。

発災以降、原町区の中町児童センター内では定点計測が既に行われています。浮遊粒子を計測し濃度は発表していますが、残念ながら放射線量は計られていないのが現状ですが、単発的に、馬場とか大木戸では計っていて、馬場などでは浮遊粒子を発見しているわけですよ。原発推進の国は、わかっていても教えてくれません。被災者自らが勉強をして、自己防衛をしていかないといけないと思います。放射能災害の「原因物質」であるホットパーティクルから市民の命と健康を守るための方策を伺います。

1-2 
理事(地域医療担当) 
ホットパーティクルについては、国、県から物質その物や健康影響への情報もなく、主として把握しておりません。

大山弘一議員(無会派) 
被爆者として強く訴えて下さい。そして、自らも動きましょう。住環境におけるホットパーティクルの空中浮遊の実態を、市としても捉えて下さいよ。そして市民と一緒に対策をしようじゃありませんか。通常マスクは役に立たない事も考慮し、具体的な命を守る安全対策をとりましょうよ。

先日、特定避難勧奨地点の我が家の裏山から飛んできた木の葉を燃やして灰にしました。1Kgあたり3万㏃でした。私はこの数値に驚きません。私のスーツ上下が1500ベクレルを着て歩いていますからね。そして、ダムや堤の底にも同じ泥が3万㏃相当でしょ?市長は笑っておられます。市長のお住まいの所、今、避難されていると思いますけれども、特定避難勧奨地の親、子供達の命をあなたは本気で考えているのか?

出典:市長の部屋

出典:市長の部屋

 

なぜ笑うんだ。一生懸命研究して勉強して、危険を教えているのに、なぜ笑える?そんな市長はあるのか?しっかりと聞いて下さいよ。

ホットパーティクルが原因物質である。世界一流の科学雑誌が載せた。その情報をお伝えした。県、国が言わない。そうじゃないでしょうよ。

切り干し大根も干しました。4日間で30㏃のセシウムが検出されました。「空間線量」とは関係なく、「原因物質」の吸引こそ最も危険なことです。いち早く「科学的真実」に基づいた防災意識に目覚めてください。

取り返しのつかないことになったということがないように、今日ここでしっかりと、科学的事実を南相馬市役所にしっかりとお伝えしておきます。

知った以上は無視することなく、「原因物質」ホットパーティクルに基づいた、「吸引被曝」から市民の命を守る本当の対策を求めます。