◼︎「赤富士」映像リンク
https://youtu.be/Zlp5juUe-NY
黒澤明監督の日米合作映画「夢」は1990年に後悔され、「日照り雨」「桃畑」「雪あらし」「トンネル」「鴉」「赤冨士」「鬼哭」「水車のある村」の8話からなるオムニバス形式でした。
この映画、黒澤監督自身が見た夢を元にしているとの事でしたが当時観た時の記憶の中で実は、「赤富士」は余り印象に残っていませんでした。
彼の夢の中では放射能、「放射能は目に見えないから危険だと言って放射性物質の着色技術を開発」されたって云う設定です。
3.11後、そして一向に原発問題を解決できないまま、国民の不安を無視したままの再稼働・・・今改めて観ると、この映画の存在は大きいと思います。
以下にポイント部分を文字起こししましたので、読んで興味を持っていただけたら、10分もない映像なんで、ぜひご覧ください。
■「赤富士」の一部抜粋
・男A
赤いのはプロトニウム239
あれを吸い込むと、2000万分の1gでも癌になる。
黄色いのはストロンチューム90
あれが体の中に入ると、骨髄に溜まり白血病になる。
紫色のはセシウム137
染色線に集まり、遺伝子が突然変異を起こす。
つまり、どんな子供が生まれるか分からない。
しかしまったく人間はアホだ…
放射能は目に見えないから危険だと言って
放射性物質の着色技術を開発したってどうにもならない。
知らずに殺されるか、知ってて殺されるか、それだけだ…死神に名刺もらってもどうしようもない。
じゃあ、お先に
・男B
君、待ちたまえ!
放射能で即死することはないって云うじゃないか?
なんとか!
・男A
何ともならないよ…ぐじぐじ殺されるより一思いに死ぬ方がいいよ…
・女A
そりゃあ、大人は十分に生きたんだから死んだって良いよ!
でも、子供たちはまだいくらも生きちゃいないんだよ!
・男A
放射能に侵されて死ぬのを待ってるなんて、生きてることにならないよ…
・女A
でもね、原発は安全だ!
危険なのは操作のミスで、原発そのものに危険はない…
絶対ミスを起こさないから、問題はないってぬかした奴は、許せない…あいつらみんな縛り首にしなくちゃあ、死んでも死にきれないよ!
・男A
大丈夫…それは放射能がちゃんとやってくれますよ…すみません、僕もその、縛り首の仲間の一人でした。。。。
コメント
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