水にも熱にも酸にも溶けない恐怖のガラス化した不溶性の放射性セシウム
逝きし世の面影
2016年06月27日
『福島第一のセシウム、コンクリと反応か 九大など研究 』 6月27日(月) 朝日新聞デジタル
東京電力福島第一原発事故の発生から4日後に東京都へ降下した放射性セシウムの大半が、ガラス状の微粒子に取り込まれた状態になっていたことが九州大など日米仏の国際チームの研究でわかった。
溶け落ちた核燃料が高温で格納容器の底のコンクリートと反応してできたとみられる。今もよくわかっていない炉心溶融した原子炉内の状況を知る手がかりになりそうだ。
6月27日(月)
『ロスト・ワールド』未曾有の福島第一原発のレベル7の核事故から3年9ヵ月後の世界(2014年12月)
『NHKサイエンスゼロ シリーズ 原発事故(13)謎の放射性粒子を追え!』
安倍晋三のお友達の籾井会長が介入して放送中止にしたNHKのサイエンスZEROが3ヶ月遅れで、1年半前の2014年12月21日の日曜日夜に放送されている。(当時は『アベノミクスの信を問う』との、なんとも不思議な解散・総選挙の直後でマスコミは大騒ぎしていた)
最初の2014年9月21日(土)放送予定時点のNHKの内容説明では、
「セシウム内部被ばくに迫る」サイエンスZERO シリーズ 原発事故(13)
『福島第一原発の事故で大量に放出された放射性物質・セシウム。これまでは放射線量などをもとに調査されていたが、その実際の形態はよく分かっていなかっ た。しかし、電子顕微鏡を用いた巧みな調査で、セシウムは不溶性の球形粒子として存在するものも多いことが明らかになった。この粒子が肺に入ると、従来想 定されていた水溶性粒子に比べて長くとどまるために、内部被ばくの影響が強くなるのではないかと危惧されている。』だった。
ところが、現実のNHKの放送内容(2014年9月21日)は、もっともっと凄まじい。
なるほど!放送中止もむべなるかなと納得する、驚くべき内容だったのである。
今まで知られていた、水溶性の放射能汚染物質が生体内に入っても、100日程度で半減してしまいセシウムの被曝の影響は比較的小さい。
ところが12月21日の『3ヶ月遅れサイエンスZERO』が存在を証明した、水にも熱にも酸にも溶けないガラス化した不溶性セシウムは(食べた場合には排泄されるが)肺胞に入った場合には半永久的に出て行かず、極めて有害なベータ線を出し続けるのである。
水にも熱にも酸にも溶けないガラス化した不溶性の放射性セシウムが、世界で初めて発表されたのが1年半前だが、今回の朝日新聞の報道はもっと恐ろしい。
東京電力福島第一原発事故の発生から4日後(2011年3月15日)に東京都へ降下した放射性セシウムの大半が、ガラス状の微粒子に取り込まれた状態になっていたことが今回明らかになった意味は大きい。
何の害も無い安定した鉱物であるアスベストでも30年後には悪性のがん『中皮腫』になるなら、強力なベータ線を出すガラス化した不溶性放射性セシウムの被 害は計り知れない。(波長が非常に短い電磁波であるガンマ線には電離作用があり細胞のDNAを傷つけるが、高速の電子の流れであるベータ線とは危険性がけ た違い)
『圧力容器を突き抜けて格納容器を破壊し土台のコンクリートまで溶かした超高温の核燃料の行方』メルトダウンした核燃料デブリ600トンが行方不明
日本のマスコミの報道では、溶け落ちた核燃料棒が格納容器の底部に行儀よく『留まっている』かのようなイラスト(想像図)を掲載して誤魔化していた。
イランのPars Today Japanese(日本語版)『中国、「日本は福島の事故に関して情報を隠蔽」』と題して、 中国外務省は6月6日『日本は、福島原発の事故の結果に関し て十分な情報を提供していない』『詳細な報告と情報を国際社会に提示すべきだ』との声明を出す。
中国外務省報道官は、『日本は意図的にこの事故に関して完全で詳細な情報の提示を控えており、基本的に問題の規模を縮小して見せようとしている』と批判した。
5月23日、アメリカのABCニュースは、『メルトダウンした核燃料デブリ600トンが行方不明』とはっきりと報じていた。
東電の担当責任者である福島第一廃炉推進カンパニープレジデントの増田尚宏東京電力常務は、国内報道とは逆に外国メディアに対しては、溶融した燃料棒を含む塊(デブリ)600トンが『どこにあるか不明だ』と認めている。
溶け落ちた核燃料が『行方不明』(アメリカのABC)だけではなく、イギリスのタイムズ紙は6月13日 『福島第一原発を廃炉するまでに必要な200年間の時間の待機』(Japan faces 200-year wait for Fukushima clean-up)と題して、小野明福島原子力発電所長が『福島第一原発を廃炉するには200年以上の時間が必要』と正直に語ったと報じる。(政府や東電 の工程表では35年後の2051年までに廃炉する計画になっている)
2016年6月13日タイムズ紙(THE TIMES )は、小野所長が『メルトダウンした3基の原子炉を停止するために必要な技術が存在しないし、アイデアを開発する方法がない』とか『飛躍的な技術の進歩が ない限り、不可能かもしれない』と、日本人にとっては気の遠くなるような恐ろしすぎる記事を掲載していた。
今回の朝日新聞の、『溶け落ちた核燃料が高温で格納容器の底のコンクリートと反応してできた』水にも熱にも酸にも溶けないガラス化した不溶性の放射性セシウムと、これらの海外報道とがピッタリと対応しいてるのですから怖ろしい。
東京電力福島第一原発事故の発生から4日後に東京都へ降下した放射性セシウムの大半が、ガラス状の微粒子に取り込まれた状態になっていたことが九州大など日米仏の国際チームの研究でわかった。
溶け落ちた核燃料が高温で格納容器の底のコンクリートと反応してできたとみられる。今もよくわかっていない炉心溶融した原子炉内の状況を知る手がかりになりそうだ。
6月27日(月)
『ロスト・ワールド』未曾有の福島第一原発のレベル7の核事故から3年9ヵ月後の世界(2014年12月)
『NHKサイエンスゼロ シリーズ 原発事故(13)謎の放射性粒子を追え!』
安倍晋三のお友達の籾井会長が介入して放送中止にしたNHKのサイエンスZEROが3ヶ月遅れで、1年半前の2014年12月21日の日曜日夜に放送されている。(当時は『アベノミクスの信を問う』との、なんとも不思議な解散・総選挙の直後でマスコミは大騒ぎしていた)
最初の2014年9月21日(土)放送予定時点のNHKの内容説明では、
「セシウム内部被ばくに迫る」サイエンスZERO シリーズ 原発事故(13)
『福島第一原発の事故で大量に放出された放射性物質・セシウム。これまでは放射線量などをもとに調査されていたが、その実際の形態はよく分かっていなかっ た。しかし、電子顕微鏡を用いた巧みな調査で、セシウムは不溶性の球形粒子として存在するものも多いことが明らかになった。この粒子が肺に入ると、従来想 定されていた水溶性粒子に比べて長くとどまるために、内部被ばくの影響が強くなるのではないかと危惧されている。』だった。
ところが、現実のNHKの放送内容(2014年9月21日)は、もっともっと凄まじい。
なるほど!放送中止もむべなるかなと納得する、驚くべき内容だったのである。
今まで知られていた、水溶性の放射能汚染物質が生体内に入っても、100日程度で半減してしまいセシウムの被曝の影響は比較的小さい。
ところが12月21日の『3ヶ月遅れサイエンスZERO』が存在を証明した、水にも熱にも酸にも溶けないガラス化した不溶性セシウムは(食べた場合には排泄されるが)肺胞に入った場合には半永久的に出て行かず、極めて有害なベータ線を出し続けるのである。
水にも熱にも酸にも溶けないガラス化した不溶性の放射性セシウムが、世界で初めて発表されたのが1年半前だが、今回の朝日新聞の報道はもっと恐ろしい。
東京電力福島第一原発事故の発生から4日後(2011年3月15日)に東京都へ降下した放射性セシウムの大半が、ガラス状の微粒子に取り込まれた状態になっていたことが今回明らかになった意味は大きい。
何の害も無い安定した鉱物であるアスベストでも30年後には悪性のがん『中皮腫』になるなら、強力なベータ線を出すガラス化した不溶性放射性セシウムの被 害は計り知れない。(波長が非常に短い電磁波であるガンマ線には電離作用があり細胞のDNAを傷つけるが、高速の電子の流れであるベータ線とは危険性がけ た違い)
『圧力容器を突き抜けて格納容器を破壊し土台のコンクリートまで溶かした超高温の核燃料の行方』メルトダウンした核燃料デブリ600トンが行方不明
日本のマスコミの報道では、溶け落ちた核燃料棒が格納容器の底部に行儀よく『留まっている』かのようなイラスト(想像図)を掲載して誤魔化していた。
イランのPars Today Japanese(日本語版)『中国、「日本は福島の事故に関して情報を隠蔽」』と題して、 中国外務省は6月6日『日本は、福島原発の事故の結果に関し て十分な情報を提供していない』『詳細な報告と情報を国際社会に提示すべきだ』との声明を出す。
中国外務省報道官は、『日本は意図的にこの事故に関して完全で詳細な情報の提示を控えており、基本的に問題の規模を縮小して見せようとしている』と批判した。
5月23日、アメリカのABCニュースは、『メルトダウンした核燃料デブリ600トンが行方不明』とはっきりと報じていた。
東電の担当責任者である福島第一廃炉推進カンパニープレジデントの増田尚宏東京電力常務は、国内報道とは逆に外国メディアに対しては、溶融した燃料棒を含む塊(デブリ)600トンが『どこにあるか不明だ』と認めている。
溶け落ちた核燃料が『行方不明』(アメリカのABC)だけではなく、イギリスのタイムズ紙は6月13日 『福島第一原発を廃炉するまでに必要な200年間の時間の待機』(Japan faces 200-year wait for Fukushima clean-up)と題して、小野明福島原子力発電所長が『福島第一原発を廃炉するには200年以上の時間が必要』と正直に語ったと報じる。(政府や東電 の工程表では35年後の2051年までに廃炉する計画になっている)
2016年6月13日タイムズ紙(THE TIMES )は、小野所長が『メルトダウンした3基の原子炉を停止するために必要な技術が存在しないし、アイデアを開発する方法がない』とか『飛躍的な技術の進歩が ない限り、不可能かもしれない』と、日本人にとっては気の遠くなるような恐ろしすぎる記事を掲載していた。
今回の朝日新聞の、『溶け落ちた核燃料が高温で格納容器の底のコンクリートと反応してできた』水にも熱にも酸にも溶けないガラス化した不溶性の放射性セシウムと、これらの海外報道とがピッタリと対応しいてるのですから怖ろしい。
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