イタリア時間で3月7日の午後9時半から始まった「福島、原発物語」の上映会は、レセプションなどを交えて大盛況。
3月11日にこの映画を放映するスカイテレビの会長など放送関係者、また福島原発事故当時日本に赴任していた大使など歴代の在日大使と日伊関係者、映画の作製に当った関係者など約200人が集まった。日本人のマスコミ関係者も何人か来ていたが、ただ日本の大使館関係者の姿がほとんどなかったのが残念だった。安部政権の「福島原発事故を忘れさせたい」という姿勢を反映しているように感じた。
映画は日本に30年余り住んでいるイタリア人ジャーナリスト、ピオ・デミリア氏が自ら撮影した映像を中心に構成されている。地震発生当時の福島県などの現地映像、事故後の福島原発視察映像、原発事故対応の状況を説明するアニメ映像、使用済み燃料の処分場オンカロの映像、被災者や事故対応に当った人へのインタビュー映像など関連する取材映像がうまく組み合わされている。1時間半の映画だが緊迫感が続き、終わった時には会場から自然に拍手が湧きあがった。
10カ国以上の国でテレビ上映される事が決まっているが、日本では放送を引き受けてくれるテレビ局が見つからないそうだ。ここにも安倍政権のテレビ支配の影を感じる。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。