【動画】記者発表会であいさつする草間彌生さん=佐藤正人撮影
前衛芸術家の草間彌生さん(87)の70年近い活動の全容を伝える「草間彌生 わが永遠の魂」展(朝日新聞社など主催)の概要が28日、東京・六本木の国立新美術館で発表された。過去最大級の個展。あいさつに臨んだ草間さんは感極まり、「日本のみなさんが私の芸術を認めてくれて、感謝でいっぱいです」と言葉を詰まらせた。
展示は、初期の絵画から、水玉や編み目模様で知られる絵画などに至る歩みを約90点で紹介した上で、2009年から手がける絵画シリーズ「わが永遠の魂」のうち日本未発表の約130点を並べる。
草間さんは「私の人生は芸術で開かれました。昼も夜も芸術に明け暮れ、若い人たちのためにも、死にものぐるいで闘ってきた。何か悩みがあるとき、私の生きてきた道を見つけていただければ、うれしい」と力を込めて話していた。
人や花、アメーバーのような存在が色鮮やかに舞う近作絵画には、命の躍動や宇宙の無限性、人類愛が表れ、国内外で人気に。今年は、米誌タイムの「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれている。
会期は来年2月22日から5月22日まで。(編集委員・大西若人)
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