今世界を騒がせているアルジェリアの人質殺害事件は、豊かな石油や天然ガスに恵まれたこの国で、若者の失業率86%という格差と貧困が基で起きているのです。アブデルアジズ・ブーテフリカ政権はフランスの傀儡で、大統領の任期2期までとした憲法を無視して3期目も続投しようとしているようですが、そうした独裁を許される背景にはフランスの庇護があるからでしょう。
♦フランスに限らずイタリア・スペインなどはアルジェリアの化石燃料に依存しなければならない状況ですから、人権無視のブーテリカ独裁にも目をつぶっているのでしょう。そのブーテリカ政権に揺さぶりをかけるテロ集団が力をつけて、政権が倒れリビアのような状況になると困るのはフランスです。ですからテロとは一切交渉しない。と一挙に空爆をかけ人質もろとも殲滅して作戦終了にしたかったのでしょう。これはブーテリカ大統領の判断というよりフランスのオランド大統領の意思ではないかと思われます。
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