私が線量測定する場所に、2秒ぐらい入ると、胸に付けているアラームメーターがすぐに警報を発した。即その場を離れ、作業を一時中断し退域。また再入域をしてスラッジを測定。運び出さないと工事が終わらない。上からは、「何としても測定して作業しろ」と命令された。言葉では言われなかったが目で合図され、その意味は「個別線量測定器を外せ」の意味で、従わなければクビです。私は家族があるので、クビになる訳には行かず従いました。ICW(ワイドレンジ電磁箱式サーベイメーター)を持ち、測定に向かい、スイッチ入れましたが、レンジをマックスにしているのですが、指示は振り切っていた。フルスケールで30000mSv/hを越していた。それでもその周辺の測定をするしかなかった。測定が終わり、作業検討会議が行われた。普通なら作業できない環境だが、東電からもこの工事が終わらなければ、工事代金が払えないと言われる。業者もやるしか選択が出来なかった。業者の上層部も来て、作業員に作業の説明をした。作業員からは「そんなのできねぇべ」と声が上がったが、上層部の人は「出来ないやつは明日から来なくていい」と言った。みんな生活があるので従うしかなかった。スラッジの量が大量あり、ポンプでの移送は無理なので、バケツでリレーする事になった。高線量で50人ぐらいだったか、その人数で数度やる事となる。個人線量計は外しての作業だ。
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