汚染メモ

厚生労働省のまとめた飲食料品放射能検査の検出下限値は4分の3が25ベクレル/kg以上と高い。100ベクレル/kgなら厳重に管理隔離すべき放射性廃棄物。食べ物ではなく毒物だ。

．残念なことに、関西と東京の子供のエコー検査をした医師は、「事故時に関西にいた赤ん坊は全くのう胞がないが、東京にいた赤ん坊は、ほぼ全員に小さいのう胞が数多く出た」と述べている■。甲状腺のガンとその転移は、チェルノブイリ事故による被災者の治療に当たった医師の経験によれば、すさまじいものになるだろう■。

．ウクライナでは、チェルノブイリ事故の翌年から出生数が減り始め、死亡数が最初は緩やかにそして4年後辺りから急激に増加した。日本では、すでに出生数の減が東日本の広範な地域で見られており、今後、出生数の減、死亡数の増が、坂を転がるように進んでいく。

．政府や新聞、テレビはそんなことは言っていないとの疑問も無理はない。国民の将来的な健康リスクを回避しようとすれば、被災地域の経済社会体制の維持が困難になる。福島第一原発事故がもたらした膨大な損失を国がかぶり、日本という国は、事実上の経済破綻■。政府などによる情報遮断は、歴史上例を見ない大惨劇を個人の不幸のレベルに押しとどめ、一見しては分からなくするもの。

．政府やマスコミを信じない人、健康被害が生じた人は、汚染地域から逃げている。■

．政府のウソ情報に操られ、福島第一原発事故で世界が一変したとの認識を持てない者、生活慣行を変えようとしない者から発症し、そのうち静かに死んでいく。原発がもたらした悲劇は人口統計だけが記憶することになる。放射能に関しては臆病者でないと生き延びられない。