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ヨウ化銀
ヨウ化銀はそれ自体が弱い毒性を持ち、またヨウ素と銀の化合物であり、化学的環境汚染物質として多くの場合、動植物に好適な効果よりも害的影響の方が大きい問題がある。
特に、ヨウ素は人間の甲状腺ホルモンの構成物質であり、人間には必須要素であり、また医薬品(消毒剤のードチンキ)として有用な作用を及ぼすが、「毒物及び劇物取扱法」では医薬用外劇物に指定されており、「過ぎたるは及ばざるが如し」のたとえどおり、害の方が懸念される。一方、銀については重金属ではあるが、比較的酸化し難いこともあって、環境への悪影響は比較的少ないと考えられる。
いずれにしてもヨウ化銀は自然に分解するが、無毒化するには長期間を要する問題がある。
また、国内のヨウ化銀法の実験では、ヨウ化銀の使用量は1回当たり0.3~2kg であった。(中省略)実施する場合は使用量も使用回数も数十倍~数百倍となるため、健康への懸念が残る。さらには、水棲生物や小魚に影響するとされており、環境ホルモンや重金属の食物連鎖による生物濃縮の問題もあり、ヨウ化銀使用に当たっては注意が必要である。
基本的には、ヨウ化銀の毒性に指摘がある限り、微少なりといえども大気中への放出は避けるべきである。従って、ヨウ化銀法は、中国等の一部の国々で依然として実験されているが、上述した低効率と環境問題(環境立国)から考えて、人工降雨事業への応用は不適であると判断される。