障害者が描いた絵の展覧会
手が不自由な人が、口や足を使って筆などで描いた絵画の展覧会が高崎市役所で始まりました。
この展覧会は、障害のある人たちが描いた絵画の素晴らしさを多くの人に知ってもらおうと、ビルの設備会社が社会貢献活動の一環として全国各地で開いています。
4日から高崎市役所のロビーで始まった展覧会では、手が不自由な人が口や足を使って筆などで描いた水彩画や油絵など50点が展示されています。
このうち、生後間もなく病気で両手が不自由になった群馬県の鷲塚唯義さんの作品は色使いが印象的で、鮮やかに咲くひまわりが生き生きと表現されています。
また、小学生のときに感電事故で両腕を失った安達巌さんの作品は、田舎ののどかな風景が緻密な筆遣いで描かれています。
初日の4日は作家の1人の森田真千子さんが口で筆や色鉛筆をくわえて色紙にバラの水彩画を描く実演も行われました。
訪れた人たちは絵に近づいたり離れたりしながらひとつひとつの作品をじっくりと鑑賞していました。高崎市内の85歳の女性は「涙が出るほど感動しました。自分もがんばって生きていかなければと思いました」と話していました。
展示会は6日まで、開かれています。
10月04日 19時35分
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