心に病のある人たちの作品展
心の病で治療を受けている人たちの芸術作品を集めた展示会が20日から那覇市ではじまりました。「こころの芸術・文化フェスティバル」と名付けられたこの展示会は統合失調症など心の病で治療を受けている患者が製作した絵画や陶芸などの芸術作品およそ90点が並べられています。
このうちヨナハシュンさんの絵画「shunkuの叫び」は病気による幻覚やふだんの生活で思い浮かんだことを絵や言葉を織り交ぜながら黒のボールペンだけで表現した作品です。
また、浦添市にある平安病院の入院患者のグループが作業療法の一環として製作した「ハロウィン」は、色とりどりの紙を小さく丸めて下絵にはり付け、「かぼちゃ」や「ぶどう」などの食材を表現しています。このほか、朝日を撮影した写真なども展示され、訪れた人は一つ一つの作品を丹念に見てまわっていました。
主催した県精神保健福祉会連合会の島田正博会長は、「多くの人に作品を見てもらい、精神病患者に対する偏見を少しでもなくしていくことにつなげていきたい」と話しています。
この展示会は那覇市の県立博物館・美術館で今月24日まで開かれています。
11月20日 13時40分
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