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戦争がいかに儲かるか。ちょっと見ておきましょう。全国の会社利益の推移。(主に国策会社と財閥。間組・大成建設・西松組日鉄・三井造船・熊谷組・夕張炭鉱・宇部興産など)1941年(昭和16年) 48億円1944年(昭和19年) 71億円(時事年鑑 1947年)三井・三菱・住友・安田の払込資本の割合は1941年(昭和16年)から1946年(昭和21年)の間に年12・0% から 年24・5%に伸びた。(特殊会社整理委:日本財閥とその解体)払込資本というのは、資本金が増えていく金額と考えてください。この伸び率は、とても儲かっていたということになります。さて、この昭和16年から21年というのはどのような時代だったのか。【1941(昭和16)年】・国民学校発足・ドイツ、ソ連軍を攻撃。独ソ戦始まる・米国、対日石油禁輸措置を発動・御前会議で再度「帝国国策遂行要領」を決定。 対米英開戦の方針が事実上決まる・日本軍、ハワイ・真珠湾を攻撃【1942年(昭和17年)】・大蔵省、戦時増税法案要綱を発表・米軍ドーリットル爆撃隊、日本本土を空襲・ミッドウエー海戦。連合艦隊、空母4隻を失う大敗北 大本営、空母1隻を失うと虚偽に戦果を発表【1943年(昭和18年)】・日本軍、ガダルカナル島からの撤退を開始・アリューシャン列島・アッツ島の日本軍守備隊全滅・最高戦争指導会議で今後の「戦争指導の大綱」を決定。 「絶対国防圏」を設定・マキンの日本軍守備隊全滅・ルバート諸島・タラワの日本軍守備隊全滅【1944年(昭和19年)】・日本軍、インパール作戦を開始・マリアナ諸島・サイパン島の日本軍守備隊全滅・東条英機内閣総辞職。小磯国昭内閣成立・沖縄空襲(沖縄戦の前哨戦)。 日本への無差別絨毯爆撃のはじまり・日本軍の特攻機が米空母に突入、沈没させる・B-29による東京空襲始まる【1945年(昭和20年)】・東京大空襲・大阪大空襲・米軍、沖縄本島に上陸。沖縄戦・横浜大空襲・広島に原爆投下・長崎に原爆投下・ソ連が対日宣戦布告・御前会議でポツダム宣言受諾を決定【1946年】・極東国際軍事(東京)裁判始まるざっくり言うと、15年戦争の末期。米英に宣戦布告して負けるまでの期間。国民は食事も満足に食べられず、空襲で家は焼かれ、原爆を落とされ、ボロボロの状態。その頃の国策会社と財閥様のお金儲けのデータが上に記録したものです。いやはや、戦争は儲かるし、国民は奴隷みたいな存在でしかないと、わかりますね。学徒動員で子どもたちまで軍需工場で働かされて。奴隷みたいでなく、奴隷ですよね。親も子も奴隷扱い。赤紙一枚で兵隊にとられて。敗戦への道を進んでいる間にも、がっつり儲ける国策会社と財閥。また繰り返すのでしょう。必勝パターンはやめられません。
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