慶良間諸島の国立公園指定が決定
多様なサンゴなど豊かな生態系で知られる沖縄県の慶良間諸島とその沿岸海域が、国内では27年ぶりに、新たに国立公園に指定されることになりました。
環境省は沖縄県の慶良間諸島とその沿岸海域について、豊かな生態系を保全するため、国立公園に指定しようと、24日開かれた専門家の部会に計画を示し、全会一致で了承されました。
計画によりますと、新たに国立公園に指定される区域は大小30あまりの島と、島の海岸から7キロの範囲の海域で、面積は9万ヘクタール以上にのぼります。
これまでは海岸から1キロの範囲が県が管理する国定公園に指定されていましたが、環境省はザトウクジラが繁殖する海域を保護しようと、区域を大幅に広げたということです。
また、国立公園に指定される海域のうち、多様なサンゴが高密度で生息する海岸から水深30メートルまでの範囲を新たに「海域公園地区」に指定して、開発のほか、サンゴや熱帯魚の採取などを規制するとしています。
環境省はサンゴの語呂にあわせて来年3月5日に「慶良間諸島国立公園」として指定することにしています。
国内で新たに国立公園が指定されるのは、昭和62年の釧路湿原以来、27年ぶりで、31番目の国立公園が誕生することになります。
12月24日 23時33分
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