「根付」の展示会
かつて着物の帯に薬入れなどをつるす際の留め具として使われた
「根付」の(ねつけ)展示会が
三重県菰野町で開かれています。
根付は日本固有の3センチから5センチほどの小さな工芸品で、かつて着物の帯に薬やタバコの容器をつるす際に紐が落ちないようする留め具として使われました。
今は実用品ではありませんが、象牙や鹿の角、コハクなどを彫刻した細工は世界的にも高く評価されていて、菰野町の美術館では皇族の高円宮家の所蔵品の中からおよそ300点を展示しています。
このうち江戸時代の根付は細かく彫られた虎や牛の姿の一部がすり減り、年代を感じさせています。また、現代根付は細かい彫刻が受け継がれた「うま」の立像や口の奥も彫り込まれた獅子舞、それに海外の作家の作品なども展示されています。
美術館の湯浅英雄・学芸部長は「1つ1つ、作者のこだわりを感じてもらえれば」と話していました。この展示会は菰野町のパラミタミュージアムで来月4日まで開かれています。
01月08日 18時32分
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