「巻筆」を使った書の展示会
「巻筆」と呼ばれる根元に和紙を巻いてつくった筆で書いた書道の作品展が、つくば市で開かれています。
作品展には、つくば市にある中高一貫校、茗渓学園の講師、倉持宗起さん(27歳)の書道の作品およそ30点と巻筆が展示されています。
平安時代から作られているとされる巻筆は、穂の根元を和紙で巻いて毛をたばねたもので、書いたときに筆にこしがあり、墨持ちも良いのが特長です。
このうち50センチほどもある大型の巻筆で書いた作品は、中国の詩人、杜甫の作品にある「乾坤一艸亭」という言葉を、こしの強い巻筆の特長をいかして払いやはねを伸びやかに表現しています。
また、古今和歌集の40首を書いて屏風に貼った作品は、墨持ちがよい特長をいかして流れるように書いています。
訪れた人は、1つ1つの作品や使った巻筆に見入っていました。
倉持さんは、「ほとんど使われなくなった巻筆を使うことで、新たな可能性を探ろうと挑戦したので、多くの人に見てもらいたい」と話していました。
この作品展は、つくば市の県つくば美術館で、1月13日まで開かれています(期間中休館日なし)
01月09日 17時58分
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