石手寺で手まりのお接待
松山市の石手寺でお遍路さんに手作りの「手まり」を贈る「お接待」が行われました。
手まりを贈ったのは、趣味で手まり作りを楽しんでいる伊予市と松山市の愛好家のグループです。
10年以上前から年に一度、四国八十八か所霊場の五十一番札所、松山市の石手寺で、お遍路さんに旅の安全を願って手まりを贈っています。
手まりは稲のもみ殻などを直径5センチほどの大きさに丸めたものに赤や黄色など、さまざまな色の糸を巻きつけて美しく仕上げられています。
石手寺には、午前中から大勢のお遍路さんが訪れ、グループのメンバーは、「どちらからいらっしゃいましたか」などと声をかけながら、用意した130個の手まりを1つずつ手渡していました。
広島県福山市から来た男性は、「遍路旅は10回目ですが、こんなお接待は初めてです。地元のあたたかいおもてなしのおかげで気持ちよく旅ができます」と話していました。
愛好家グループの代表、平澤アツ子さん(77)は、「手まりは一鉢ずつ丁寧に編みました。お遍路さんの思い出に残ればうれしいです」と話していました。
05月21日 12時34分
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