避難者の健康状態に関して、興味深い話がいくつかありましたが、その中でも福島避難者の年配の女性からこういう話がありました。
「木下さん、福島県から、今頃ホールボディカウンターを受けろというけど、意味があると思えない」という話から、始まったのです。
さらにそういうかという話になる背景に及ぶと、
「私は甲状腺がんを切ったんです。沖縄で。福島にいるときに震災後、経過観察で一年後といわれて、沖縄に来て確認したら、がんになっていました。それで、医師と話して、すぐに切りました。あのまま、福島での生活を続けていて、様子をみていたら、まずかったですよ。」
「それから、福島の医者に、沖縄に避難することを話しました。そうすると、捨て台詞のようにいわれましたよ。」
『それは命が延びたよ。』
ある意味、本音としか思えない話が、福島の医師から語られる現実も伝えられました。
その現実を伝える方が、その後、甲状腺がんが避難先の沖縄で判明し、切除をすぐに行ったことも話されました。
福島で震災後に、軽微な異常は判明していたそうですが、
「次は一年後の経過観察」と医師から言われていて、そのまま福島にとどまったら、そうしたかもしれなかったのですが、
沖縄に避難して確認したところ、癌と判明し、直ちに切除して対応できたいということです。
こういうことがあることは、本当に考えさせられる話です。
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