【性善説】泥棒が入る → 貧乏すぎて盗るものなし → 泥棒も同情 → 逆に3000円置いて去る「これで鍵、交換しておけよ」
人間の本性は「善」なのか「悪」なのか? しばしば議論されるテーマだが「性善説」を取りたくなるようなニュースが話題になっている。
1人の泥棒がある家に侵入したのだが、その家は貧乏すぎて盗むものすらなし。結局、泥棒は何も盗らずに逃走したのだが、家主の貧乏具合に同情してお金を置いていったというのである。
・寝ている間に泥棒に入られる
空き巣に入られたのは、中国江蘇省徐州市の張さん宅だ。ある朝、張さんは目が覚めて驚いた。家の中がグッチャグチャ! 何者かに荒らされていたのである。
――やられた! これは泥棒に入られたに違いない。部屋は荒らされてはいたが、幸いなことに何も盗られなかったようだ。だが、張さんは机の上を見て驚いた。そこには泥棒からのお手紙が置かれていたのである。
・泥棒からの手紙「悪かった」「この200元で鍵、交換しておけよ」
その手紙にはこう書かれていた。
「悪かった。家の中は水で洗い流したかのように何もない。無一文だ。こんな家は初めて見た。この200元で鍵、交換しておけよ」
と、端正な字のメモ書きと共に、キッチリ200元(約3200円)が置かれていた。確かに張さん宅は夫のアルバイトで生計を立てており、裕福であるとは言えない。しかし、泥棒に同情されるとは、夢にも思わなかっただろう。
・泥棒の行動にネットユーザーは絶賛の嵐
盗まなかっただけでなく、逆にお金を置いていくという行動。この泥棒の行為に多くの人が驚き、好感を持ったようだ。
「マジで!?」
「良心だねぇ」
「泥棒にもプライドと信条があるんだね」
「職業泥棒だ」
「泥棒じゃない! 義賊だ」
「一見、矛盾しているけど、それこそ人間だよ」
「やっぱり人間の本性は“善”なんだよ」
「字もキレイだなぁ」
「なんだか中国ならではのニュースって気が……」
「この泥棒を雇って官僚の不正を正してもらおうぜ」
・絶賛具合に中国メディアも「泥棒は泥棒」と釘を刺す
この絶賛の嵐に、一部のメディアでは「泥棒は泥棒、“素晴らしい” とは言うことはできない」と、わざわざ釘を刺すほどである。
つい「人間味のあるいい奴だなぁ」と、思ってしまうが、中国メディアが指摘するように不法侵入だけでも立派な犯罪だ。人間の本性が「善」かどうかはわからないが、この泥棒には良心が残っているもよう。ネット上での賛辞を見て、泥棒稼業から足を洗ってくれるといいのだが……。
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