中貯搬入開始は来月13日に
県内の除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設をめぐり、望月環境大臣は閣議のあとの記者会見で、来月11日までをめざすとしていた土などの搬入開始を、地元の要望をふまえて延期し、来月13日に始めることを明らかにしました。
政府は、東京電力福島第一原子力発電所の周辺の福島県双葉町と大熊町に県内の除染で出た土などを保管する中間貯蔵施設を建設する計画で、25日、内堀知事らが望月環境大臣らと会談し、搬入を認める考えを伝えました。
一方、会談で、2つの町の町長は、環境省がめざすとしていた来月11日までの土などの搬入開始について「3月11日は鎮魂の日であり落ち着いた気持ちで迎えたい」として、12日以降とするよう要望していました。
環境省は、この要望のほか土などの一時保管が続き、早期の搬入開始を求めている自治体や住民の意向をふまえて検討した結果、搬入開始を延期することを決め、望月環境大臣が、27日の閣議のあとの記者会見で、来月13日に搬入を始めることを明らかにしました。
また、お彼岸の時期に墓参りする住民に配慮してほしいという地元の要望を受けて、来月18日から24日は搬入や工事を一時見合わせるということです。
望月大臣は「県と両町長の苦渋の決断に改めて御礼を申し上げたい。
今後も地元の住民の皆さんに寄り添って、丁寧に説明をしていきたい」と述べました。
環境省では、今月から土などを一時的に受け入れる「保管場」の工事を始めていて、当面は、試験的な輸送として原発周辺の9つの市町村から土などを搬入する予定です。
中間貯蔵施設をめぐっては、用地全体の確保に向けた地権者との交渉が難航していて、施設の完成や土などの搬入完了の時期については見通しが立っていません。
02月27日 13時15分
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