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われわれはだんだんおとなになってくると、おとなの考えになってきて、抱いていたあらゆる希望が崩れてしまう。それは乾いた土に水が浸みこんでいくようなもので、今までの希望はすっかり消えてしまう。人の世のはかなさを思うようになる。けれどもいくら希望が失われてしまったといっても、根こそぎ失せてしまったのではない。少年時代には少年としての希望が、壮年時代には壮年にふさわしい希望が、老人にも老人らしい希望がある。つまり人間は希望を持っていないと一日としてこのはげしい生活に耐えて生きていけないのである。
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