SPUTNIK
G8の復活はロシアには意味なし,ロシア外務次官『スプートニク』 2016年04月19日 http://sptnkne.ws/bd9Z
ロシアにはG8という形式は過去の産物となっており、これを復活させる意味はない。 と,ロシア外務省のリャブコフ次官は記者の質問に答えた。
リャブコフ次官は、ロシアはG8での作業再開の構えはあるかという問いに対し、「我々は過去の産物を蘇生させる必要性を感じていない。これはいったん通り過ぎたものを繰り返すことだ。このためロシアのG8への参加は私から見れば全く実際的な問題ではない」と答えた。
一方でリャブコフ次官は、この2年間、多くの重要な国際問題がG7の形式ではなく、「ロシアが完全な形で参加する形式で」討議されるようになったことを指摘した。- 来週,5月に入ると日本では伊勢サミットに大きな注目が集まる。
- だが,「伊勢サミットなんぞは旧G8の遺物か化石であり,何の意味もない!」 などというタンカをロシアは吐き捨て,伊勢サミットを斬って捨てた。
- これはロシアの「新世界宣言」である。
- 「世界を仕切ってきた古い国々よ,パカ~(じゃあね)!」という「別離の最後っ屁」である。
- かくしてロシアは今後,新しい世界秩序(ハートランド構想)の創造に向けて新手を連発してくる…。
- 本年5月以降,世界を説くキーワードは 『ロシア』 となる。
マッキンダーが発表した↑『ハートランド理論 (1904年)』は,現在でも生きている。
マッキンダーの理論によると…,
「世界は3つ。第1にユーラシア大陸である『世界島』,
第2にイギリスや日本のような『沖合諸島』,
第3に南北アメリカやオーストラリアのような『遠方諸島』に分けられ,『世界島』を制した国家が全世界を支配する!」 と。
「世界島」の中心が『ハートランド』で、ロシアのことだ。
西欧諸国は,マッキンダー理論に基づいて,
「ロシアにだけは『ハートランド』を支配させてはいけない!」 という執念をもってロシアに対処してきた。
この「西欧列強にツブされまい!」とするロシアの強迫観念が,じつは,ロシアを強力にしてきた。
そうして実際に,ロシアは西欧列強には絶対にツブされない! そういう世界最強の国家になったのである。
ロシアを世界最強の国家に育て上げた指導者こそプーチンなのであるが…,
プーチンは,ロシアという国家が『ハートランド』を支配した!という強烈な国家意識をもって,今後,全世界に新秩序をもたらすべく,目の覚めるような政策と策略を連発してくる。
その基礎と背景にあるのが,『新・ハートランド構想』である。
おそるべし!プーチン。 世界の希望でもある。飯山 一郎(70)
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。