今日ロシアのフィギュア女子選手は世界最強だ。ロシアの若き選手たち、エヴゲニヤ・メドヴェージェワ選手、エレーナ・ラジオーノワ選手、アンナ・ポゴリラヤ選手が表彰台を独占した先日の欧州選手権でもそのことは示された。ただ、まだ未踏の高峰が 眼前に聳える。米国ボストンで3月26-4月3日に開催の世界選手権だ。ロシア選手たちは互いの間でだけでなく、世界の強豪と戦うことになる。米国のグレイス・ゴールド選手、アシュリー・ヴァグネル選手、日本の浅田真央選手、宮原知子選手などだ。 我々は欧州選手権の覇者3人を相手とするラジオ・スプートニクの独占インタビューをご用意した。
今回は銅メダリスト、アンナ・ポゴリラヤ選手だ。ショートプログラムには満足しているが、フリープログラムでは悔しいミスをしてしまった、と嘆くアンナ。
スプートニク:「 失敗と成功を繰り返しながら成長していくものだ」という言い方があるが、演技上のミスをどうやって克服するのか?勝利の対価はいかほどか?
スプートニク:あなたは今回の欧州選手権で表彰台に上った3人のロシア選手のうち、最年長で、もう大学にも通っている。学生生活と練習はどうやって両立しているのか。
アンナ・ポゴリラヤ選手:文武両道はもちろん困難だ。だが、私の場合、ほんの小さい子供のときから、いつもそうだった。学校でも、大学生になった今でも、先生たちは理解をもって接してくれる。仕方なく授業を休むときも、本気でスポーツをやっているんだからと、正面から受け止めてくれる。でも私は、練習の合間でも、休みの日でも、勉強するよう努めている。それはスポーツにおける勝利に劣らず重要なことだから。
スプートニク:エキシビションではシュニトケの「タンゴ」で踊った。どうしてこの選曲を?どんなイメージで踊った?
スプートニク:フィギュアスケートは今、あなたの人生で、最高の位置を占めているのか。余暇の時間はあるか?
アンナ・ポゴリラヤ選手:フィギュアスケートは私にとってスポーツであると同時に芸術でもある。そこに私たちは身体的な力だけでなく、魂をも注ぎ込むのだ。その程度が激しい余り、二つのプログラムを滑り終えると、もう笑う力も残っていない、ということもある。時には虚脱感を覚えることもある。あまりに強く注ぎ込み、もう何をする力も残っていない、という状態だ。自由な時間は今私にはほぼ無い。ほんの束の間自由な時間が得られれば、私は猫と過ごす。5歳になる雄ネコで、一緒に過ごすとリラックスできるし、互いに満足を覚えることが出来る。
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