ファンドが猛烈に金先物を買い上がったのが、
2013年1~3月、2014年2月、2014年6月
2015年1月、2015年9月~10月、そして、2016年の2~3月・・。
この間、上昇・下降を繰り返しながらも、
金価格は一貫して下げ続けていました。
そう今年になって、上げ始めるまでは・・。
実際、彼らが取引しているのはペーパーゴールドで、
現物の金ではありません。
現物の金はロシア、中国、欧州主要国が一貫して、
買い続けていました。
しかも、ファンドが売り叩いて、値を下げている時に。
時系列を整理してみると、
①まずファンドが先物売りで値を下げる。
②ロシア、中国、欧州主要国が現物を買う。
③現物不足になり、価格が上昇し始める。
④先物売りの買い戻しにより価格が上昇する。
⑤上がり切った所で、先物の売りを仕掛ける。
⑥価格が下がり始める。
⑦そして、「何か」が起こる・・。
⑧リスク回避の買いが入り出す。
⑨それに向けて、売りを仕掛ける。それも強烈に。
⑩価格が下がり、①に戻る。
2012年頃から、ゴールド市場はこれの繰り返しでした。
意図してやっていると考えられます。
少なくとも、ファンドと現物を買っている両者は、
相互に意志の疎通が出来ている筈です。
残る「何か」を起こしている「者」が、
グルなのかどうかは、はっきりとしません。
でも、ファンドと現物を買っている両者は、
「何か」が起こる事を知っているのは確かです。
では、この「何か」を起こしている「者」が、
この流れの中で、利益を得るかどうかなのですが、
得られている様には思えません。
なぜなら、起こしている者から、現物の金が、
流出し続けているからです。
この推測が正解であれば、ファンドの動向で、
次に「何か」が起こるのを察知出来ます。
そして、もしこの流れが続かなくなったら、
「何か」を起こしていた「者」が、
その「何か」を起こせなくなったと判断出来ます。
"The Man Who Broke the Bank of England"さん。
この人は今、現物の金蒐集家です。参考までに・・。
あんまり集めると、重みで地獄に落ちますよ。
「何か」は以下に。
2013年 2月15日 ロシアのチェリャビンスク州隕石落下
2013年 4月15日 ボストンマラソン爆弾テロ
2014年 3月 8日 マレーシア航空370便行方不明
2014年 7月17日 マレーシア航空17便撃墜
2015年 1月 7日 シャルリーエブド襲撃事件
2015年10月31日 コガリムアビア9268便爆破
2015年11月13日 パリ同時多発テロ
2016年 3月22日 ベルギー連続テロ
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