桂歌丸さん 高座に復帰し怪談ばなし披露
腸閉塞(ちょうへいそく)の治療のため入院していた落語家の桂歌丸さんが、11日に高座に復帰し、夏恒例の怪談ばなしを披露しました。
桂歌丸さんは去年、腸閉塞などのため入退院を繰り返したあと、仕事に復帰していましたが、先月中旬、体調を崩して再び腸閉塞と診断され、入院して治療に専念していました。
その後、今月5日に退院した歌丸さんは、東京・千代田区の国立演芸場で11日から始まった公演で高座に復帰し、まずは落語を披露する前に、三遊亭小遊三さんらとともに座談会の舞台に登場しました。
このなかで歌丸さんは、今月14日で80歳になることに触れ、「新しいはなしを覚えるのは苦しいことですが、これからもまっすぐに落語の道を進んで行きたい」と意気込みを語りました。
そして最後に再び登場し、30年以上にわたって、毎年8月に国立演芸場の高座で披露している長編の怪談ばなしに挑みました。歌丸さんが披露したのは、古典作品にアレンジを加えた「江島屋怪談」というはなしで、自害した娘の恨みを晴らそうと、母親が幽霊となって娘の夫を呪う様子を緊張感を漂わせた声色で演じ、およそ1時間にわたって客席を引き付けていました。
歌丸さんは公演のあと報道陣の取材に応じ、「体調はあまりよくないですが、私には落語以外何もありません。残りの公演も無事に務めたいです」と話していました。
歌丸さんが出演する公演は今月20日まで行われます。
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