14日に80歳の誕生日を迎えた落語家桂歌丸が、東京・国立演芸場の8月中席「桂歌丸噺家生活六十五周年記念公演」で、出演者、観客らにケーキや花束で祝福された。

 「江島屋怪談」を演じ終えると、手拍子とハッピーバースデーの歌が沸き起こった。大好物の桃を使ったケーキとたくさんの花束、観客からもプレゼントが贈られた。

 歌丸は「80歳を自分の折り返し地点として、まっすぐに自分の落語道を進んでいきたい。来年も(三遊亭)円朝ものに挑戦したいと思っております」と、傘寿の誓いを語った。

 サプライズで、ひ孫の八城穏空(やつしろ・しずく)ちゃん(7)が登場。穏空ちゃんに「80歳の誕生日おめでとう」と祝福され、歌丸は照れたような笑みを見せた。

 歌丸は腸閉塞(へいそく)治療で今月5日まで入院し、11日から高座を務めている。