鉛筆はいつからあるの?
16世紀半ば、イギリスで偶然発見された黒鉛を木片にはさむなどして筆記用具としたのが鉛筆の始まりです。日本にはオランダを通じてもたらされ、伊達政宗の墓所から発見されたものや、徳川家康に献上されたものが最初期のものです。鎖国時代の輸入品であるため貴重でしたが、掲載資料35(伊藤圭介)では鉛筆が使われています。 初めての国産品は明治初年の内国勧業博覧会に出品されました。その後、真崎鉛筆製造所(のちの三菱鉛筆)が明治20(1887)年に工場を設け、工業的な製造に成功しました。真崎の鉛筆が明治34(1901)年に逓信省に採用されてから、徐々に一般に普及します。
小学校では当初は図画の時間にのみ用いられていましたが、1910年から20年代にかけて、石盤や毛筆に代わる学習用具として定着しました。
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