口を開けば不平不満と言い訳ばかり。会話は常に「でも、だって」と逆説の接続しから始まる。いわゆるネガティブタイプの人間はどこにでも存在する。
ただ存在する分にはかまわないのだが、彼らはそのネガティブな思考を伝染させていると知ったらどうだろう?常に前向きでありたいというあなたの気持ちを打ち砕くどころか、健康面でも悪影響を与えているのだ。
ただ存在する分にはかまわないのだが、彼らはそのネガティブな思考を伝染させていると知ったらどうだろう?常に前向きでありたいというあなたの気持ちを打ち砕くどころか、健康面でも悪影響を与えているのだ。
スポンサードリンク
ネガティブな感情、いわゆる否定的な気分は脳の内部に作用して、悪いことをより目につきやすく、良いことを見つけにくくしてしまう。更には怒り、敵対心、不信感といった否定的な気分が、体にまで悪影響を与えるのだそうだ。
ネガティブな気分があなたを殺す
例えば、怒りを例にとろう。あなたを怒らせるような人と一緒にいると貴重な心のエネルギーが浪費される。だが、それだけでなく、血圧、ストレス、不安、頭痛、血行不良といった形で体までも苦しめる。
また、研究からは、わずか5分間の怒りから感じるストレスによって、6時間以上に渡って免疫系が損ねられてしまうことが判明している。こうしたことは、心臓発作や脳梗塞といったより深刻な病の引き金となる。
人を信じられない人は心疾患や認知症のリスクが増加
不信感もまた有害だ。2014年の研究によると、不信感が強い人は認知症のリスクが高い。2009年に行われた10万人の女性からデータを集めた研究では、もっとも不信感が強かったグループでは、もっとも不信感の弱かったグループに比べると心疾患を患いやすい傾向にあることが明らかにされた。
さらに中国系アメリカ人を対象とした大規模な研究では、中国の占星術を信じており、自分の誕生日が”不吉”な日であると考える人は、同時に生まれた非中国系および信じない人に比べて、実際に早く死んでいることがわかった(生活習慣などの要素も考慮されている)。
その原因は占星術とは関係がない。
否定的な態度と悲観主義が文字通り死を早めたのだ。
ネガティブな感情は否応なしに伝染する
これらはいずれも恐ろしいものだが、さらに嫌なのはその感染力の強さだ。
否定的な人と過ごす時間が長いほど、同じような考えをするようになる。
ある心理学者は、そうした人と一緒に過ごすうちに、顔の表情、姿勢、さらには声の調子まで似てくることに気がついた。さらに重要なことは、心の状態まで真似するようになるということだ。
人間は共感する生き物であり、他人の気分を感じることができる。他人が不機嫌ならば、自分もそうなるのだ。
常に不平不満しか言わない人とは距離を置くべき
こうした科学的な知見から得られる唯一利にかなった結論とは、身近にいる否定的な人たちとは距離を置くべきということだ。
どうしても付き合わざるを得ないというのならば、そうした否定的な気分を打ち消し、自分の怒りを健康的に発散する手段を見つけることだ。
そして最後に、一緒に愚痴に付き合わねばならないのならば、自分とって実際は好ましい愚痴を言うようにしよう。
via:Science: The Negative People in Your Life Are Literally Killing You/ translated hiroching / edited by parumo
ネット上の悪意に晒されるうちに、自分もいつのまにかネガティブの感情に支配されてしまっている人も多いかもしれない。そこまでならまだしも、ネガティブな感情に支配されると健康に害を及ぼしてしまうのだ。10回誰かをディスったら100回誰かをほめたたえる、そんな相乗効果を発動することで、自分も第三者も幸せになれる瞬間があるはずだ。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。