日本語には「音のフォルマント構造」(音の声紋のようなもの)
というものが、まったく欧米語と異なる。西洋人は音を音節単位のシラブルで言語かどうか、その音が言葉かどうかを判断する。だから、コウロギの鳴き声は西洋人には虫の出す雑音、羽をこすりあわせた音としか聞こえない。なぜなら、シラブルがないからである。どうあがいても西洋人には雑音にしか聞こえない。
しかし日本人は音の母音の付いた50音で言葉かどうかを判断する。そのため、日本語の「あいうえお」に似た音が自然界には無数に存在することになる。したがって、雨が「ざーーー」と降る音も、雨水が「ぽちゃん」と落ちる音も、アブラゼミの「ジーーーーー」という鳴き声も、コウロギや鈴虫の「リ、リ、リ、。。。。」の音も、すべてが言葉に聞こえるのである。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。