「本日、午前10時のNHK(ラジオ第一)のニュースにびっくりしました。
先月から開催されている東京での国体では選手のお弁当は福島産の米が使用されているんですね。知りませんでした。2万8000人分です。」
福島のお米の検査レベルは、短時間のスキャンで下限25Bq/kgでセシウムを測るだけですし、他の核種は何もできていません。あきらかに限界がある話です。こうした測定をしていることをうたい文句に、高濃度汚染地でコメを作らせ続け、農作業している人間も被曝させ続け、それを分かち合って、食べる人間にも、意識なく食べている人間にも、更に被曝をさけられない構図にしようという話です。誤魔化しの上にも、誤魔化しのPRです。
国体放射能皇軍。オリンピックでも同じ手を使うのでしょうか。
しかし、汚染がないと嘘を言い張っても、放射性物質は良い意味でも悪い意味でも嘘はつきません。
放射性物質の影響は、はっきりと人間の体に刻まれていきます。その発露として、日本の有力なアマチュアスポーツ選手が、恰好のターゲットになっているとしか思えません。愚かな役人たちは、安全安心PRの手段としてスポーツを便利使いしますが、結局、いずれ、事は全く異なる様相を呈する結末に至るであろうと僕は確信しています。
ファーストフード企業が生産拠点を作って、福島米を全国的に使う方向にしようとする感覚も同じです。そこには安い米を確保できるという利益的な本音があり、さらに被災地支援の美名欲しさという欲望も見え隠れします。そうした営利企業の食品を食べたいと、僕は全く思いません。この地で、無理にコメを作ることで、いろんなマイナスを背負い込む人々が多数出るかもしれないという懸念を、まるで気づかない人々にも僕は理解不能です。放射性物質が一定量以上ある場所で、あえて自社で作物を大量に作り、自社店舗で、全国で提供しようと考える会社とは、どういう企業なのかをきちんと捉えるべきです。
食べて応援することなど本質的に応援ではありません。放射性物質がある土地に、子どもたちなどを押し留めることに加担している輩に過ぎません。最低の人間たちです。これは、緩慢な人殺しの共犯者にしか過ぎないと僕は思います。溜息。
コメント