志賀断層で専門家意見提示へ
志賀町にある志賀原子力発電所の敷地内の断層について議論する原子力規制委員会は、27日、北陸電力側からの聞き取りを終え、次回の会合で、断層が将来動く可能性などについて専門家の意見が示されることになりました。
志賀原発をめぐっては、原子力規制委員会で、1号機の真下を走る「Sー1」断層など8本の断層が将来動く可能性について議論が行われています。
27日東京で開かれた専門家会合で、北陸電力は、敷地内を南北に走る「Sー2」「Sー6」断層について、広い範囲で地面を掘って断層の周辺の地層を調べた結果、ずれや変形が見られないとして、「将来動く可能性はない」と主張しました。
これに対して専門家から、断層周辺の地層の年代の根拠となっている鉱物の種類や形成された過程について、詳しい説明を求める質問が相次ぎました。
そして、規制委員会の石渡明委員が、北陸電力側からの聞き取りを終える考えを示したことから、次回の会合で、評価書案のとりまとめに向けて、断層が将来動く可能性などについて専門家の意見が示されることになりました。
会合のあと、北陸電力の金井豊副社長は「いままで積み上げてきた客観的なデータを科学的に判断いただければ、当社の『断層に活動性はない』とする主張は理解いただけると思っている」と話していました。
02月27日 20時54分
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