東日本大震災も予知できていました。
最近では、「2015年までに富士山が噴火する」と警告している人で、多くの地震研究家が参考にしている学者です。
近著に、『東海地震も関東大地震も起きない! ~地震予知はなぜ外れるのか』 (2013年2月22日刊)があります。
鹿児島の桜島が、先月一ヶ月間だけで100回もの噴火を繰り返しているというのに、九州での地震の可能性が取り沙汰されないのは不思議です。
九州・宮崎県沖の日向灘で起きる地震は、東海地震と連動して起きています。
東海地震(南海トラフ巨大地震)が切迫している理由
東海地震は、過去、必ず東南海地震、南海地震と連動して起きています。
1707年に起きた宝永地震は、この三連動地震と九州・日向灘地震とも連動して起きており、このとき富士山も大噴火しています。
2013年は、それから300百年以上経っており、富士山と箱根の地熱が上がっていることを考えると、1707年の宝永地震のときの様相とそっくりです。
テレビの地震特番では、「三連動地震の可能性」と表現していますが、むしろ、エネルギーを溜め込んでいる東海地震が起こるときは、三連動地震になる可能性のほうが高いということです。
そして、それは九州沿岸まで大津波が襲い、富士山まで噴火する、という広範囲に波及するのです。
原発再稼動で、九州を住めない土地にする活断層型直下型地震
なぜ活断層型直下型地震が、それほど恐ろしいのかというと、原子炉建屋、格納容器、そして最後の砦である圧力容器そのものを直撃するからです。
特に、脆性劣化が明らかとなっている玄海原発1号炉の圧力容器は、材料の鋼鉄に中性子線が長い間照射されたことによって、本来の粘性が失われてガラス質のように脆くなっています。
そこに構造物そのものを直撃する直下型地震が襲えば、圧力容器は簡単にパリンッと音を立てて割れてしまうのです。
そうなれば、もう原発作業員が周囲に立ち入ることはできないでしょう。
玄海原発の敷地や、その周辺には今のところ活断層が見つかっていませんが、1号炉は脆性劣化が進んでいるので横揺れでも破壊される危険性があります。
民主党の海江田万里が経済産業相を努めていた頃、九州電力と経済産業省の官僚に言われるまま、強引に再稼動させようとしていました。
彼は、なんと「安全性について国が責任を持ちます」と自信たっぷりに言っていたのです。こんな男が一時でも原子力行政のトップにいたのですから、これほどのホラーはありません。
古川 康・佐賀県知事も、岸本英雄・玄海町長も、結局、九州電力からさまざまな利得を得ていた利益相反の関係にあることが暴露されたのです。
この、世にも醜いゼニゲバたちに九州の北半分は破壊されるかもしれません。いっそうの監視強化が必要です。
九州にあるもうひとつの原発、鹿児島県の川内原発と、海の向こうの愛媛県・伊方原発は、西南日本を縦断する大断層系の中央構造線の上に乗っています。
この九州-四国にまたがる中央構造線は、ほぼ2000年おきに大きくズレることが調査で分かっています。
今、ちょうど、その周期に当たっているので、いつ断層が動いてもおかしくない状態。
九州南部と四国は時限爆弾を抱えているようなものです。
にもかかわらず、2012年7月に行われた鹿児島県知事選では、全国が応援したといってもいい脱原発派の向原祥隆氏を抑えて、伊藤祐一郎氏が再選されたのです。
地元の原発利害関係者たち、原子力ムラを総動員しての組織力の強さを、まざまざまと見せ付けられたのです。
原発立地共通の特徴として、どこも民主主義が不在の原発独裁者が幅を利かせている、ということです。
彼らは、原発を導入しながら、その実、最果ての未開地の住人同様に、暗黒の暗闇にいるのです。
(以上、「M8九州大地震が近い」戦慄データ続出の不気味(3)原発の過酷事故が懸念される)
今、原子力規制委員会は、再稼動ありきの「新安全基準」づくりを進めています。
野蛮な政治家、不見識を絵に描いたような官僚たちは、次はどんな屁理屈を用意して、この川内原発を再稼動させようとするのでしょうか。
今、関東では、スーパーに九州産の食材が入荷されると同時に売り切れ状態になります。
九州の原発で、いったん放射能漏れが起これば、これらは売れ残るようになるでしょう。
そして、それは10年以上続くのです。
南九州の住民1117人川内原発停止求め提訴 近くの海底に日本最大の活断層
鹿児島、宮崎、熊本の住民たちが、去年5月、川内原発再稼動の停止を求める訴えを裁判所に起こしました。
しかし、東北、関東の被曝者から見ると、九州ではどうも世論が十分に形成されていないようです。
九州のテレビを始めとするマスコミが酷いのです。
九州の人々は、東日本の人たちと比べると、明らかに放射能に対する危機意識が薄いようです。
とても危険な兆候が出ています。