放浪の天才画家 山下清展
「放浪の天才画家」と呼ばれる画家、山下清の生涯と作品を紹介する展示会が26日から山口市の山口県立美術館で始まりました。
この作品展では山下清が14年間にわたる国内外の放浪の旅の中で見た風景を書き残した貼り絵や油彩画などの作品128点を展示しています。
このうち山下が特に好んで描いた花火の代表作「長岡の花火」は、夜空に打ち上がる花火の雄大さと美しさに引き込まれる見物客を緻密な貼り絵で表現しています。
「爆弾なんか作らず花火ばかりつくっていたら戦争はなかった」という山下の平和への思いが込められた作品です。
またヨーロッパの旧跡などを訪れた時に描いた「コペンハーゲンの人魚像」は、影の濃淡をペンで点を無数に書き入れることで表現しています。
県立美術館の斎藤郁夫副館長は「貼り絵の緻密さを間近で見て感じてもらうとともに、山下の絵を通して彼の放浪の旅を追体験してほしい」と話しています。
この展示会はことし9月7日まで山口市の山口県立美術館で開かれています。
07月26日 12時25分
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