九電が工事計画修正書類提出
原子力規制委員会の審査に合格した川内原子力発電所について、九州電力は、27日、再稼働に必要な認可を得るための設備の詳しい設計などを修正した書類を提出しました。
当初の予定より2か月ほど遅れたうえに、今後、設備の検査などが必要で、九州電力が目指す再稼働は早くて今年5月以降になる見通しです。
川内原発の1号機と2号機は、去年9月、全国の原発で初めて安全対策が新しい規制基準に適合していると原子力規制委員会から判断され、その後、鹿児島県などから再稼働への同意を得ました。
実際に再稼働するには、さらに2つの認可を受ける必要があり、このうち1号機の設備およそ500点の詳しい設計などを記した「工事計画」を修正した書類を、27日、規制委員会に提出しました。
九州電力によりますと新しい安全対策の設備の耐震性を確認する実験や説明不足を補う作業に時間がかかったということで、書類の提出は当初の予定より2か月遅れました。
また、中央制御室などの一部の設備については、2号機の書類とともに3月末をメドに提出するとしています。
今後、提出した工事計画の認可や設備の検査などに要する期間を考えると、九州電力が目指す再稼働は早くてことし5月以降となり夏以降になる可能性もあります。
九州電力の中村明上席執行役員は「耐震性などについて詳細な確認を求められ、どうしても時間がかかった。今後も作業を急ぎたい」と話しています。
02月27日 19時49分